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サイバートラスト、「iTrust本人確認サービスJPKIライブラリ」でスマホによるマイナンバーや運転免許証のICチップ情報読み取りに対応

 サイバートラスト株式会社は18日、ビジネスプロセスのデジタル化を促進するトラストサービス「iTrust」シリーズのスマートフォン用ライブラリ「iTrust本人確認サービスJPKI ライブラリ」において、マイナンバーカードのICチップ内のマイナンバー読み取りと、運転免許証のICチップ内の本人確認情報読み取りに対応したと発表した。

 iTrust本人確認サービスは、マイナンバーカードに格納されている公的個人認証(JPKI)の電子証明書を用いて、オンラインでの本人確認や現況確認を実現するクラウドサービス。サイバートラストは、公的個人認証におけるプラットフォーム事業者として総務大臣認定を取得している。

 iTrust本人確認サービスJPKIライブラリは、バックオフィス業務を含めた完全な本人確認のデジタル完結を支援するための、スマートフォン専用のライブラリ。スマートフォンアプリケーションに組み込んで利用することで、簡素な手続きで利便性を損なわず、確実な本人確認を支援する。

 サイバートラストでは、新しい金融サービスを含むさまざまなデジタルサービスにおいて、サービス提供までの手続きの迅速化、業務の効率化などの観点から、本人確認のデジタル完結の重要性が高まっていると説明。

 犯罪収益移転防止法施行規則では、オンラインで完結する本人特定の確認方法(eKYC:eKnow Your Customer)として、従来は「マイナンバーカードの公的個人認証による本人確認」が認められており、2018年11月30日の同法施行規則改正では、従来の公的個人認証による本人確認に加えて、免許証などの写真付き本人確認書類と本人画像などの組み合わせによる、複数の本人確認方法が認められた。

 これを受けて、サイバートラストのiTrust本人確認サービスJPKIライブラリにおいても、犯罪収益移転防止法施行規則改正で加わった本人確認方法のうち、バックオフィス業務を含む本人確認のデジタル完結が実現できる、運転免許証のICチップからの本人確認情報読み取りに対応した。

 また、既に対応しているマイナンバーカードについては、これまでのカードに格納されている公的個人認証の電子証明書の読み取りに加えて、カードのICチップからのマイナンバー読み取りにも対応した。これにより、確実なマイナンバーの取得ができ、マイナンバー取扱事業者での本人確認を含む手続きにおいて、従来のマイナンバーの手入力、およびカード裏面写真の取得と事業者側での目検が不要となり、完全電子化・即時化による効率化を実現可能とした。

 サイバートラストでは、こうした法改正などに対応したiTrust本人確認サービスを提供することで、金融機関やFinTech事業者の本人確認業務に要する業務負担や各種費用の削減を支援し、信頼性の高い電子取引を実現するためのトラストサービスにより、安心・安全なデジタル社会の実現に貢献するとしている。