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サイバートラストとTRUSTDOCK、マイナンバーカードの公的個人認証eKYCの本人確認アプリとアプリ用SDKを提供

 サイバートラスト株式会社は28日、株式会社TRUSTDOCKと協業し、マイナンバーカードを活用した本人確認アプリとアプリ用SDKを、サービス開発事業者向けに提供すると発表した。

 サイバートラストとTRUSTDOCKは、デジタルトランスフォーメーションにおけるビジネスプロセスのデジタル化を促進するトラストサービス「iTrust」シリーズの「iTrust本人確認サービス eKYCライブラリ」 と、TRUSTDOCKのKYCプラットフォーム「e-KYC/本人確認APIサービス」を連携し、マイナンバーカードの読み取りによる公的個人認証を用いた本人確認を実現するスマートフォンアプリとアプリ用のSDKを開発している。

 また、両社は公的個人認証と券面情報検証で協業し、エンドユーザーがスマートフォンにマイナンバーカードをかざすだけで本人確認を完結する「TRUSTDOC」 プリを開発しており、2017年には総務省のIoTサービス創出支援事業で、シェアスペースでマイナンバーカードを活用した本人確認を試験運用している。

 今回の協業により、TRUSTDOCKアプリを利用する本人確認に加えて、既に自社でアプリを持っているサービス開発事業者向けに、公的個人認証を実装可能なアプリ用SDKをTRUSTDOCKから提供する。

 サービス事業者は、iTrust本人確認サービス eKYCライブラリと連携したTRUSTDOCKアプリを利用するか、アプリ用SDKを顧客のアプリに組み込むだけで、サービスやアプリに本人確認機能を追加することができる。これにより、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が提供している「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」を別途ダウンロードおよびインストールする必要なく、利用者の利便性を向上できる。

 サービスは、PCやスマートフォンのブラウザー経由で、QRコードを読み取ることで本人確認アプリを起動できるため、サービス開発事業者が保有する既存のスマートフォンアプリやWebサービスに本人確認機能を追加できる。

 さらに、アプリ用SDKを利用することで、サービス開発事業者が保有する既存のスマートフォン用アプリに本人確認機能を実装でき、エンドユーザーは本人確認用のアプリを別にインストールする必要がなく、サービス事業者のアプリ内で本人確認を完了できる。