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DNPが本人確認サービスを強化、JPKIを用いた本人確認機能を提供

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は27日、本人確認サービスのラインアップを拡充すると発表した。「公的個人認証サービス(JPKI)」を活用して、スマートフォン上で非対面かつリアルタイムに本人確認を行える機能を新たに提供し、総合的なサービスとして再構成した。

 DNPではeKYC総合サービスとして、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、在留カード)と、顔の自撮り写真とを照合するeKYCの機能や、申し込み情報の確認、処理を実施するBPOサービスを提供している。

DNPのeKYC総合サービス

 今回はさらに、マイナンバーカードに格納されている公的個人認証(JPKI)の電子証明書を用いて、オンラインでの本人確認を行う機能を提供する。同機能はサイバートラストの「iTrust本人確認サービス」と連動しており、JPKIによる本人確認と申し込み情報をDNPの口座開設システムで集約するとのこと。

 JPKI機能を組み込んだスマートフォンアプリを企業が自社アプリに導入することで、生活者は従来の本人確認書類等の郵送が不要となるため、より簡潔な手続きが可能になるという。また、利用企業は本人確認のためのバックオフィス業務も削減でき、サービス提供時間の短縮を実現するとした。

 なお、JPKIアプリとしての提供だけでなく、企業のソフトウェアに組み込むライブラリとしての提供も可能とのこと。

DNPのJPKIを活用した本人確認サービスの概要

 今回、サービスを利用する第1号として、大和証券グループの株式会社CONNECTが同機能を採用。スマートフォン用証券口座開設アプリに導入し、5月26日に同アプリの提供を開始している。