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JISA、インターネットEDI普及推進協議会を設立

2024年のISDNサービス終了/固定網のIP網への移行に向け

 一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)は10日、EDIの推進に積極的な業界団体などの賛同を得て、「インターネットEDI普及推進協議会(JiEDIA:Japan internet EDI Association)」の設立総会を7月10日に開催すると発表した。

 JISAでは、2015年度からEDIタスクフォースを設置し、NTT東西が2024年1月に予定しているINSネットディジタル通信モードの終了ならびに固定電話網のIP網移行に伴い、EDI利用で発生する通信遅延などの混乱を解消するための提言を行うとともに、より高度で効率のよいEDIの研究と標準化に取り組んできた。

 この活動の結果、問題の認知度向上や移行方針のとりまとめなど、一定の効果を達成したが、本来の目的であるインターネットEDIの普及をさらに推進するべく、新たに設立するJiEDIAに場を移して活動を行っていくと説明。JiEDIAは、JISA EDIタスクフォースの活動を継承し、各業界におけるEDIの取り組みを尊重しつつ、さらなるインターネットEDIの普及を業界の垣根を越えて推進することを狙いとした、業界団体が加盟する産業界横断的な組織になるとしている。

 JiEDIAの活動内容としては、1)各業界において標準化されたインターネットEDIに関わる共通課題の共有および解決に向けた検討、2)固定電話網のIP網移行に伴う対応方針検討、3)インターネットEDIに関わる企業間データ交換用認証基準の策定および当該基準に基づいて電子証明書を発行する認証局の認定制度の構築と運用、4)その他これらに付随する事項――を挙げている。協議会事務局は、発起人団体であるJISAの事務局が担当する。