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IBCとAPRESIA Systemsの製品が連携、バーストトラフィック情報を詳細に把握可能に

 アイビーシー株式会社(以下、IBC)とAPRESIA Systems株式会社は5日、IBCが開発・販売するシステム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」と、APRESIA Systemsが開発した高度パケット監視制御機能「バーストレコーダー」の連携を開始したと発表した。

 「バーストレコーダー」では、計測したトラフィックヒストグラム情報(測定周期ごとに中継したトラフィック量のカウント情報)を数値情報として保有しているものの、グラフ表示する機能は備えていない。

 しかし今回、System AnswerG3に搭載された、ほかの機器からの情報を受け取って監視対象にできるPush監視機能を利用。APRESIA Systemsが、「バーストレコーダー」のヒストグラム情報をSystem Answer G3が受け取れるテレメトリー(遠隔情報収集)形式に変換し、API連携するスクリプトを開発した。

 こうして両者が連携することでグラフ化が可能となり、バーストの発生傾向を時系列で視覚的に把握できるようになる。

 また、System Answer G3での一元管理を行えるため、イーサネットスイッチ「Apresia」に別途ログインして「バーストレコーダー」の情報を参照するといった作業が必要なくなる点もメリットで、管理者の負荷を大きく軽減するとした。

「System Answer G3」と「バーストレコーダー」の連携イメージ

 加えて従来は、統計情報を出力するために「バーストレコーダー」を停止する必要があり、その間のデータは収集できなかったが、任意の周期で統計情報を出力する機能を実装したことで、継続的に収集データを連携可能となり、統計情報の取得漏れを回避できるようになったとした。

 なお、APRESIA Systemsの高度パケット監視制御機能には、「バーストレコーダー」以外にも、マッチングのための「Advanced-ACL」と、トラフィック解析のための「Traffic-Analyzer」が存在する。両社では将来的に、これらの情報をSystem Answer G3に取り込めるようにすることも視野に入れているとのことだ。