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IBCとAPRESIA Systems、製品連携によるバーストトラフィック監視の新機能を提供

 アイビーシー株式会社(以下、IBC)とAPRESIA Systems株式会社は1日、IBCが開発・販売するシステム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」と、APRESIA Systemsが開発した高度パケット監視制御機能「バーストレコーダー」の連携によるバーストトラフィック監視製品の提供を開始した。

 IBCとAPRESIA Systemsでは、ネットワーク上で短期間に大量の通信が発生するバーストトラフィックの把握や分析を行える製品の提供に向け、バーストレコーダーのヒストグラム(度数分布図)情報をSystem Answer G3が受け取れる形式に変換してAPI連携するスクリプトを2019年6月に開発。これにより、SNMP経由で性能情報を収集していたSystem Answer G3に、バーストトラフィックに関する詳細情報をテレメトリー(遠隔情報収集)形式で取り込むことにより、System Answer G3の管理画面でネットワーク機器の性能情報とともにバーストトラフィックの情報を総合的に一元管理できるようにした。

 両社はさらに連携を強化し、バーストトラフィック監視をより簡単にかつ効率的に実現できる製品開発に取り組むことで、トラフィック解析によるバーストトラフィックの詳細な調査と、ヒストグラム情報のパーセント表示によるトラフィックの容易な把握の2点を新たに実現した。

 トラフィック解析によるバーストトラフィックの詳細な調査は、バーストレコーダーとトラフィック解析ツール「Traffic-Analyzer」を連動させることにより、設定したしきい値を超過した後の流入トラフィックに対して、宛先や送信元のアドレス、ポート、プロトコルなどの詳細情報を解析できるようになった。さらに、System Answer G3に情報を共有することで、しきい値超過後のトラフィック情報をリスト形式で容易に把握できる。

 また、トラフィックを正確に把握するには、トラフィックのカウント値を確認するだけでは困難で、バーストレコーダーでは125マイクロ秒単位からトラフィックの解析が可能だが、500マイクロ秒単位で解析した場合でも1分間で12万カウントと膨大なヒストグラム情報となる。そこで、カウント値の総量を100%とした割合表示とすることで、トラフィック状況を容易に理解できるようにした。