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オートメーション・エニウェア、日本語UIに対応したRPA/AI製品の新版を発表

 オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社(以下、オートメーション・エニウェア)は23日、業務プロセスを自動化するRPA「デジタルワークフォース」プラットフォームの最新版「Automation Anywhere Enterprise 11.3.2」と、AIソリューションの最新版「IQ Bot 6.5」を、同日から提供開始すると発表した。

 オートメーション・エニウェアは、エンタープライズRPAとAI(コグニティブ)、BI(リアルタイム分析)の3つの領域で先進のソリューションを展開し、それらを組み合わせて未来の働き方を実現する次世代RPA「デジタルワークフォース」の導入を推進しているという。

 今回発表したRPAプラットフォーム「Automation Anywhere Enterprise」およびAIソリューション「IQ Bot」の新版では、日本市場を意識した機能拡張が行われており、両製品とも日本語のユーザーインターフェイス(UI)に初対応した点が大きな特徴となっている。

 オートメーション・エニウェア セールスエンジニアの秋本尚吾氏によれば、「2018年9月に、当社とロンドン大学が、英国・米国・日本・インドの4カ国で実施した共同調査によると、RPAやAIを導入した組織では、導入していない企業よりも業績が優れ、職場の『人間らしさ』が向上していることが明らかになった」という。

 しかし、「その中で日本企業のRPA導入状況を見ると、RPAに投資している、または1年以内に投資するとの回答が97%を占めた一方で、RPAやAIが従業員の時間を解放したとする日本企業は59%にとどまっていた」との状況を説明。「そこで今回、日本企業のRPA導入をさらに促進するとともに、『デジタルワークフォース』の実現を支援するべく、日本語対応を強化した最新バージョンをリリースする」と述べた。

オートメーション・エニウェア・ジャパン セールスエンジニアの秋本尚吾氏

 また新版では、日本語UIの提供に加えて、ABBYY社の高精度な日本語対応OCRエンジンを標準で組み込んでいる点も特徴という。「今まではオープンソースのOCRエンジンを組み込んでいたため、日本を含めたアジア圏の言語が弱いという課題があった。今回、190言語に対応したABBYY社の高精度OCRエンジンを採用し、Bot開発・実行ツールに統合することで、日本語での自動化の業務シナリオをさらに拡大することができる」(秋本氏)とアピールしている。

ABBYY社の高精度OCRエンジンを標準搭載

 「Automation Anywhere Enterprise 11.3.2」の主な新機能としては、UIの日本語対応と同時に、韓国語、フランス語にも対応。UIだけでなく製品ドキュメントや各地域でのサポート(同社主催コミュニティフォーラム、eラーニングコンテンツなど)も各言語で包括的に対応する。

「Automation Anywhere Enterprise 11.3.2」の日本語ユーザーインターフェイス

 このほか、米Citrixと技術協力を行い、自動化機能「Remote Agent for Citrix」を提供。Citrix環境に軽量のエージェントをインストールするだけで、接続元でObject Cloningなどすべてのコマンドを通常通り利用することができる。これにより、従来までPRAによる自動化が難しかった仮想デスクトップ環境でも高速・正確・安全な自動化を実現するとのこと。

 また、Launch Website(Webサイトを開く)コマンドで自動化に最適なブラウザを選択できるよう、Internet Explore以外のブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome)にも対応した。Bot開発マシンと実行マシン間の既定のブラウザの違いや、ブラウザの非互換性によるBot動作の不具合を削減する。

 さらに、Bot開発の可能性を拡張する新たなAPIとして、「Botにデータを渡すためのAPI」「Botからデータを取得するためのAPI(コールバックサーバー経由)」「Botステータスを取得するためのAPI」「Botの詳細を取得するためのAPI」「スケジュールされたすべてのアクティビティを取得するためのAPI」を追加した。

 一方の「IQ Bot 6.5」は、高度なコグニティブ技術で学習しながら、RPAの自動化業務を拡大させるBot。主な新機能としては、高精度OCRエンジンの採用によって、解像度の低い文書/電子メール/画像からの読み取り処理が可能となり、日本語を含む190言語の文書への対応を実現した。UIも日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、スペイン語、繁体字/簡体字中国語に対応している。

「IQ Bot 6.5」の日本語UI

 オフィス外でも必要な作業ができるよう、文書処理機能をもつモバイルアプリを新規に開発し、同時に提供を開始した。また、AIアルゴリズムを改善して文書の分類と選別精度を向上したほか、大手AIパートナーが提供する予測モデルの構築やチャットボット(自動会話プログラム)などの機能を新たに搭載した。

 なお、両製品共通の管理者向け新機能として、HP ArcSightやSplunkなどのSIEM(セキュリティ情報イベント管理)との連携が可能となった。さらに、Active Directory(AD)の自動検出に対応し、AD設定の複雑性を緩和することで企業のRPA採用を推進するとしている。