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NEC、アジア地域を結ぶ約1万500kmの光海底ケーブル「SJC2」の建設を完了

 日本電気株式会社(以下、NEC)は18日、アジア地域内を結ぶ大容量光海底ケーブル「Southeast Asia-Japan Cable 2(SJC2)」の建設を完了し、SJC2コンソーシアムに引き渡したと発表した。KDDI株式会社はSJC2コンソーシアムの一員として、SJC2の運用開始を発表した。

 SJC2は、アジア地域内10拠点を結ぶ、総延長距離約1万500kmの光海底ケーブル。NECが建設した同ケーブルは、最新の光波長多重伝送方式を採用し、毎秒126Tbps以上のデータ伝送が可能だ。KDDIは、千葉県南房総市および三重県志摩市の2カ所にSJC2の陸揚げ拠点を提供している。

 SJC2のコンソーシアムメンバーは、China Mobile International、Chunghwa Telecom、Donghwa Telecom、KDDI、PT Telekomunikasi Indonesia International、Singapore Telecommunications、SK Broadband、True Internet Corporation、Vietnam Posts and Telecommunications Group。

 NECは、SJC2がカバーする東南アジアから東アジア間では、広い帯域幅を必要とするAIの普及などにより通信需要が増加しているため、SJC2の敷設が同地域の通信インフラの拡充と冗長ルートの確保に貢献し、より安定した通信環境の実現に寄与するとしている。

SJC2完成式典の様子