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ソフトバンクがAutomation AnywhereのRPAソリューションを販売開始、顧客ニーズに応じ2種類のRPAを提供

 ソフトバンク株式会社は15日、米Automation AnywhereのRPAソリューション「Automation Anywhere Enterprise」を販売開始したと発表した。

 Automation Anywhere Enterpriseは、IT部門主導の大規模導入に適したRPAソリューション。RPAの一般的な適用範囲は、単純なPC作業などの定型業務が中心となっているが、Automation Anywhere Enterpriseは、AI機能やほかのソフトウェアとの連携機能を搭載することにより、非定型業務も含めた幅広い業務を自動化できる点が特長という。

 また、アプリケーションの挙動やマウス操作を録画し操作を記憶する「レコーディング機能」と、操作に必要なコマンドを選択して詳細を設定する「コマンド作成機能」によって、プログラミング知識がなくても容易なロボット開発を実現するとのこと。

 加えて管理サーバーライセンス「Control Room」も標準搭載しており、あらかじめ設定した時刻にロボットを自動起動させる「スケジュール起動」機能、ユーザー権限の管理、ログの記録など、網羅的な管理機能を備えている点も強みとした。

 さらにセキュリティ面でも、NIST SP800シリーズへの準拠、Veracode Level 5の取得など、堅牢なセキュリティ設計を実現しているとのことだ。

ニーズにあわせた2種類のパッケージプランを用意

 このAutomation Anywhere Enterpriseは、RPAのロボットの管理、開発、実行をそれぞれ担当する3つのライセンスにより構成されるが、ソフトバンクは、顧客企業のニーズにあわせて2種類のパッケージプランを用意する。

 このうち「エントリーパック」は、試験導入を行った後、段階的に導入規模を拡大したい企業向けのパッケージで、管理サーバーライセンス(Control Room)×1、開発ライセンス(Bot Creator)×3、実行ライセンス(Bot Runner)×1を提供する。

 一方の「エンタープライズパック」は、導入規模の拡大や、全社導入を検討する企業に適したパッケージになっており、管理サーバーライセンス(Control Room)×3、開発ライセンス(Bot Creator)×10、実行ライセンス(Bot Runner)×5が含まれる。

 なお両パッケージとも、ライセンスの追加購入に対応するほか、初期設定サービス、開発支援サービス、プレミアムサポートといったオプションサービスも用意された。

 ソフトバンクは今後、現場部門主導の迅速な導入に適した「SynchRoid(シンクロイド)」と、今回提供開始するAutomation Anywhere Enterpriseの2つのRPAソリューションをラインアップし、顧客企業のニーズに応じて最適なRPAソリューションを提供していく考えだ。