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Cogent Labsとオートメーション・エニウェア、手書き書類を含む業務プロセスを自動化可能なソリューションを提供

 株式会社Cogent Labsとオートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社(以下、オートメーション・エニウェア)は14日、手書き書類を含めた業務プロセスを自動化できるソリューションを開発したと発表した。オートメーション・エニウェアのAIソリューション「IQ Bot」と、Cogent LabsのAI-OCRサービス「Tegaki」を連携させたもので、2月1日より提供を開始する。

 IQ Botは、異なる書式の書類データを構造化して読み取り、紙を扱う業務を含めた自動化を一つのRPAプラットフォーム「Automation Anywhere Enterprise A2019」の中で行えるようにするソリューション。文字を読み取ってデータ化するだけでなく、正式な表現や項目間の関係性を比較して誤りを検知する機能、読み取り結果を業務利用に適した形に補正する機能、人が訂正した内容を学習する機械学習機能などを備えているため、書類処理を含む業務プロセスを自動化できるという。

 今回の連携ソリューションでは、このIQ Botが内蔵するOCRエンジンとして、Cogent Labsの「Tegaki」を利用できるようになった。これにより、手書きを含む日本語、および韓国語(現時点では手書きのみ)書類のデータを高い精度で抽出可能になったとのこと。

 ソリューションでは、Cogent Labsが新たに開発した、文字認識範囲をAIが自動で判別するオートセグメンテーション機能と、高精度にテキスト化されたドキュメントをIQ Botが自ら学習するコグニティブ技術を利用しており、異なる書式パターンのテンプレート定義や、手書きの読み取り位置を事前に定義しなくとも、自らが学習して構造化データの抽出精度を高めていくとした。

 また業務プロセスの自動化も、このソリューションをRPAプラットフォーム「Automation Anywhere EnterpriseA2019」上で稼働させるだけで完了するため、複数のシステム間連携のために新しいシステムを導入する必要はないとしている。

 なお両社では、紙書類のデータ処理に関して、現在使用している業務システムと入力する業務プロセスを一つのプラットフォームでシームレスに自動化することにより、導入・運用コストを最適化できるとアピールしている。