ニュース
ユニアデックス、米Lazarus AIの企業向け生成AIソリューションを提供
2025年7月18日 11:00
ユニアデックス株式会社は17日、米Lazarus Enterprise(以下、Lazarus AI)と日本市場における戦略パートナー契約を締結し、企業向けに安全で高精度な生成AIソリューションを提供開始すると発表した。
同ソリューションは、生成AIの利用において重要な課題となる「ハルシネーション(誤情報生成)」を抑制するLazarus AIのAIサービスと、ユニアデックスのAIインフラ構築技術により、顧客専有のセキュアなAI環境を構築できる。顧客は、情報漏えいリスクを低減しながら、企業内の機密情報や重要データを安心して活用できるため、正確性を求められる業務にもAIを安全かつ効果的に導入できるとしている。
Lazarus AIのAIサービスは、「情報の抽出」に特化していることから、事実に基づいた応答が可能。ハルシネーションの発生率が極めて低く、秘匿性の高い社内マニュアル、売り上げや顧客台帳などの正確性が求められる業務に適している。
独自技術により、各種社内データを追加するだけで即座にAI活用が可能。従来のAIのような学習プロセスやトレーニングが不要なため、PoCから本番運用までを迅速に進められる。
インターネットに接続しないオンプレミス環境での導入が可能で、秘匿性と機密性の高いデータを取り扱う業務でも安心して利用できる設計のため、すでに米国防総省などへの導入実績があるという。
マルチモーダルサービス「RikAI」は、文字だけでなく画像やファイルに対応したAIサービスで、各種情報を正確に読み取り、必要な情報を抽出して回答する。高度な「理解」と「文脈把握」を得意とし、優れた理解力による総合的判断も行える。
AIチャットボットサービス「VKG」は、生成AIをビジネスに活用する際の懸念点である情報の不確実性を解消し、信頼性と透明性を実現するサービス。AIに提供した情報からのみ回答し、複雑性・専門性に対応できる。また、検索システムを自動構築でき、確実なメンテナンス性を保持する。
複数の特殊なドキュメントについて文脈を理解でき、クローズド環境で構築できるため、秘匿性が高い情報を扱う、金融・製造・土木建築・エネルギーなどの分野でも安心して活用できるとしている。
ユニアデックスは、今後もAIソリューションを中核に、顧客のAI活用に関わるさまざまな課題を提起し、AI関連サービスの開発を積極的に行っていくと説明。将来的には、マネージドサービス「GASSAI Enterprise AI」のラインアップとしての活用を検討していくとしている。