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アイレット、VMware環境のクラウド移行を推進する戦略的協業契約をAWSと締結

 アイレット株式会社は17日、企業のVMware環境のクラウド移行を推進する戦略的協業契約を、Amazon Web Services(AWS)と締結したと発表した。同契約により、AWS構築・運用実績とVMware環境に関する知見を生かして、既存のVMware環境からAWSへの移行、およびVMware Cloud on AWSのAWS上での再構築におけるモダナイゼーションを推進していく。

 アイレットは、長年オンプレミスでVMware環境を運用してきた企業にとってのクラウド移行は、長年オンプレミスでVMware環境を運用してきた企業にとってのクラウド移行は、パフォーマンス向上、コスト最適化、ビジネスの俊敏性向上といったメリットがある一方で、既存の複雑なVMware環境のクラウド移行には、専門知識や多くの時間が必要となるため、クラウド移行に踏み切れない企業も多いのが現状だと指摘する。

 さらに、これまでVMware環境のクラウド移行の有力な選択肢だった、AWS上でVMwareのSoftware-Defined Data Center(SDDC)ソフトウェアをそのまま実行可能な「VMware Cloud on AWS」の、AWSおよびそのチャネルパートナーによる再販が2024年4月末に終了したことで、代替となる移行先と共に、「VMware Cloud on AWS」によりクラウド移行したワークロードのモダナイゼーションおよび他仮想化方式追加による基盤の拡張など、AWS上での再構築へのニーズが高まっているという。

 こうした状況に対し、アイレットは2500社以上、年間プロジェクト数4300以上の実績で培ったAWSにおける知見と技術力を生かし、VMware環境からのクラウド移行やAWS上での再構築を推進するため、AWSと戦略的協業契約を締結した。

 アイレットは、AWSのクラウドサービス導入設計から24時間365日の運用・保守までをワンストップで支援する「cloudpack」を2010年に提供開始し、2013年には日本初の「AWSプレミアコンサルティングパートナー(現AWSプレミアティアサービスパートナー)」の1社として認定され、その後現在まで認定を継続している。

 こうして培ってきた実績と知見を生かし、顧客が既存のVMware環境で保有する資産を最大限に活用しながら、AWSへの移行計画策定、設計、構築、運用までをアイレットがワンストップで提供する。

 さらにアイレットは、AWS上のクラウドサービスへの直接移行だけでなく、VMwareの最適なクラウド移行先の選択肢の1つである、Nutanix Cloud Clusters(NC2) on AWSを活用した移行ソリューションを提供している。NC2 on AWSは、オンプレミスのVMware環境からのリフト&シフトを容易にし、IPアドレスやアプリケーション構成を変更することなく、AWSへのスムーズかつ迅速な移行を可能にする。アイレットは、2022年にNutanixとのパートナー契約締結以降、多くのNC2 on AWS移行プロジェクトを成功に導いており、AWSクラウドへのスムーズな移行と、AWS上でのモダナイゼーションを実現しているという。

 また、アイレットは2025年6月にAWSと生成AIの活用加速に向けた戦略的協業契約を締結しており、これらの戦略的協業を通じて、AWSとの連携を一層強化し、顧客のビジネス革新を牽引していくとしている。