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NTTデータ先端技術、監視・収集ツール「Hinemos Monicolle」を発表 システムリソースのリアルタイム監視から将来予測まで対応

 NTTデータ先端技術株式会社は18日、オンプレミス環境、仮想化・クラウド環境のさまざまなデータを収集し、システムリソースのリアルタイム監視から将来予測までを行える監視・収集ツール「Hinemos Monicolle(ヒネモス モニコレ) ver.1.0」を発表した。10月18日より、Amazonビジネスにて先行販売を開始しており、出荷開始は11月8日の予定。

 Hinemos Monicolleは、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」のノウハウを生かして開発された監視・収集ツール。サーバー機器、端末、OS、ミドルウェア、アプリケーションなど、システムの多種多様なデータを収集でき、収集したデータをデータウェアハウス(DWH)/ビッグデータ分析基盤と連携させることも容易に実現できるという。

 また監視機能は、SEでなくとも多種多様な監視を簡単に設定・実行できるようになっており、Ping監視、Windowsイベント監視、SNMPなど22種類の監視機能を提供。複雑な作り込みは必要なく、GUI操作だけでこれらの監視を開始できるとした。

 さらに、監視結果や収集したデータを性能グラフとして表示でき、グラフ上からしきい値(正常・警告・危険)のフィードバックも行える。加えて、蓄積データによる未来予測・変化量を利用し、過去から未来までの見える化を実現できるとのこと。

 対象としても、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure、VMware、Hyper-Vを効率的に管理する機能を提供しているので、オンプレミス環境、仮想化・クラウド環境、ハイブリッドクラウド環境など、さまざまな環境に対応できるという。

 なおHinemos Monicolleは、監視・収集サーバーに導入するメインコンポーネント「Hinemos Monicolleマネージャ」と、必要に応じて監視対象サーバーにインストールする「Hinemos Monicolleエージェント」から構成される。監視機能の8割はエージェントレスで実行できるが、ログファイルの監視や収集など一部の機能でエージェントが必要になるとのことだ。

 このほか管理ユーザーには、設定投入や監視結果の確認などを行うWebユーザーインターフェイス「『Hinemos Monicolle』クライアント」が提供され、基本的にはGUI操作のみでHinemos Monicolleを使った監視・収集作業を行える。

 また、監視・収集ツールは収集するデータ量や監視対象台数で費用がスケールする製品が一般的だが、Hinemos Monicolleは年間サブスクリプション形式で提供され、環境変更に関して費用変動が発生しない点も特長とした。

 価格(税別)は、Linux版のシングル構成が年間60万円、ミッションクリティカル構成が年間120万円で、Hinemos Monicolleマネージャ1台につき1ライセンスが必要となる。