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パナソニック、PoE+給電対応スイッチ14モデルを4月より順次発売

平均給電能力に応じて3タイプに分類、適切なモデル選択を支援

 パナソニックESネットワークス株式会社(以下、パナソニック)は25日、全ポートがGbEに対応し、1ポートあたり最大30WのPoE+給電を行えるスイッチ14モデルを発表した。価格は7万7000円(税別)からで、4月より順次販売を開始する。

 今回発表されたのは、主にネットワークカメラや無線LANアクセスポイントへの接続用に提供されるPoE対応スイッチ14モデル。

 1ポートあたりのPoE平均給電能力により、平均給電電力30W、15.4W、7Wの3タイプにカテゴリ分けを行い、例えば、消費電力の高いPTZ(パン、チルト、ズーム)対応ネットワークカメラや高速アクセスポイントなどの場合は30Wタイプ、一般的なネットワークカメラ、アクセスポイントの場合は15.4Wタイプ、IP電話などの場合は7Wタイプといったように、接続する機器の種類によってスイッチを選定しやすいようにした。

 さらに、動作環境温度が60℃まで対応したモデルも用意しており、工場や盤内など、一般オフィス向けのスイッチが使用できないような高温・過酷な環境下にも配備できるとのこと。

PoE給電可能な1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×12に加えて、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-TとSFPのコンボスロット×4を備えた「GA-ML12THPoE+」。ポートあたり最大30W、スイッチで最大360Wまでの給電が可能

 加えて、接続されるネットワークカメラなどのフリーズを自動で検知し、スイッチのPoE給電をオフ/オンすることで、それらのPoE機器をリブート(再起動)させる「PoE機器オートリブート機能」にも対応した。従来はパナソニックのスイッチ向け無償アプリ「ZEQUO assist Plus」が必要だったが、今回の新製品では製品本体のみの設定が可能になっている。

 このほか、MACアドレス認証、Web認証、IEEE 802.1xユーザー認証などのセキュリティ機能を備えており、不正ユーザーや不正PCによる社内システムへの不正接続を遮断することも可能。ループ検知・遮断やリンクアグリゲーション、IGMP snoopingなどのネットワーク機能も搭載している。