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NEC、年次プライベートイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」開催

最新ソリューションが目白押しの展示会を一足早く公開

 日本電気株式会社(以下、NEC)は11月8日・9日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて、年次イベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」を開催する。それに先駆けて7日、報道関係者に展示内容を公開した。

 「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」は、NECと、NEC C&Cシステムユーザー会(NUA)が主催。NECの製品やサービスを導入したユーザー事例や、NECの事業戦略、各種取り組みなどを紹介。展示会場で、約50のテーマによる展示を通じて、AIやIoTなどを活用した最新ソリューションや製品、技術を紹介した。

東京国際フォーラムで開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」
入場時には顔認証技術を活用

 今年のテーマは、「Digital Inclusion ~デジタルのチカラで、ひとりひとりが輝く 社会へ~」。

 開催初日には、NECの新野隆社長による基調講演が行われるほか、会期中には、NTTドコモの吉澤和弘社長による講演、サッカー日本代表の監督を務めた西野朗氏や岡田武史氏による「勝つための、決断」と題したセッションなど、5つの特別講演および60のセミナーを開く。

メインステージでは、NECの最新の取り組みを紹介。今年のテーマは、「Digital Inclusion ~デジタルのチカラで、ひとりひとりが輝く 社会へ~」
C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018の開催概要
開催初日には、NECの新野隆社長による基調講演が行われる

 一方、展示会場は、2020中期経営計画において、グローバル事業の成長エンジンに位置づけている「NEC Safer Cities」、最先端のデジタル技術と顧客との共創活動を通じて社会課題の解決に取り組む「NEC Value Chain Innovation」、都市および企業のデジタルトランスフォーメーションの実現を支援する「Digital Transformationを加速するプラットフォーム/サービス」の3つのコーナーから構成。会場入り口にあるメインステージでは、これらのテーマに沿ってNECの最新の取り組みを紹介した。

3つのゾーンにわけて50のテーマで展示する

 NEC チーフマーケティングオフィサー(CMO)の榎本亮氏は、「かつては150以上の展示を行っていた時期もあったが、ここ数年は展示の数を絞り込んでおり、今年は50個の展示を行った。展示内容は、研究所や業種事業部、SE・マーケティング部門など、複数の部門が連動したソリューション型の展示としており、技術や製品の優位性を訴求するのではなく、顧客視点の展示とし、社会課題や企業の課題を解決するヒントを提示できるようにしている。昨年も同様の展示を行ったが、iEXPO終了後のセールスリード数が3倍に増加している。今年も同様の成果を見込んでいる」とする。

NEC チーフマーケティングオフィサーの榎本亮氏

 本稿では、展示内容の様子を、写真を中心に紹介する。

NEC Safer Cities

空港の税関検査場で利用する電子申告ゲート
出入国や搭乗プロセスでの顔認証を実現する
ホテルでは顔認証を利用してチェックインや空港までの荷物の配送サービスまでを提供
デルタ航空では、顔認証を利用したチケットレス搭乗やラウンジ入室を実現。国際線だけでなく、国内線にも利用する
光ファイバーをフェンスに利用することで、振動などが伝わると監視カメラがその方向に向いて撮影する
東京2020大会への納入が決定した顔認証システム。選手やスタッフ、ボランティアなど約30万人にのぼる大会関係者を認証する
スタジアムなどの一般来場者を顔認証する仕組みも参考展示した
監視状況を一覧できる統合コマンドセンター
スマート街路灯。LED照明やスピーカー、ネットワークカメラ、LED文字表示板などを搭載
スマート街路灯には5Gアンテナも搭載される
飛行制御技術を検証するための大型無人機の模型を展示
KINECTを利用して、身体のコンディションを把握し、ケガのリスクを早期に発見できる

NEC Value Chain Innovation

センサーを活用することで、よそ見検知や歩行者検知を行うことができる
無人店舗ソリューションを展示。入店時に顔認証を行い、商品認識、決済、退店までをカバーする
無人店舗ソリューションは、台湾のセブンイレブンで実証実験を行っている
画像認識により、商品の種類や価格を特定し、決済に利用できる
人とAI、IoTが協調する物流現場をデモ。自動搬送や画像検品で自動化する
量子コンピュータへの取り組みも紹介
1Qbitの量子アニーリング素子も展示した
Azureを活用したチャットボットソリューション
製造業各社と連携した共創体験スペース「NEC DX Factory」ではAIやロボット、IoTを活用したサプライチェーン全体の品質および生産性向上をデモ

Digital Transformationを加速するプラットフォーム/サービス

Bio-IDiomでは、顔や虹彩、耳などの6つの生体認証を展示した
AIを活用して約60年分の新聞記事を分析。そこから、時代のムードを味覚レシピに変換したチョコレート
VR空間でプレゼンテーションや会議、トレーニングができるVirtual Work Placeを実演
サイバーセキュリティの最新ソリューションを展示。サイバー攻撃リスク自動診断技術なども展示した
5Gの無線基地局の展示も行っていた
シリコンバレーに設立したdotDataの展示ブースも用意
NEC Hyper Converged Systemを展示
スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」。展示していたのは8VE搭載サーバー「A300-8」
SX-Aurora TSUBASAに搭載されるベクトルエンジン
体験ワークショップコーナーも設置
NECの技術を活用した小惑星探索機「はやぶさ2」
小型光学衛星「ASNARO-1」の8分の1模型
小型レーダー衛星「ASNARO-1」の8分の1模型
準天頂衛星システム「みちびき」にもNECの技術を採用
みちびきを使って情報共有し、災害時の避難所などで利用する衛星安否確認サービス通信端末を展示
消防車などに搭載することを目的に開発された車載端末。みちびきからの情報を受信する
ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピックに「集まろうぜ。」の展示エリア
顔パス入場エリアをデモ
ラグビーワールドカップ2019日本大会の見どころなどを紹介
NECは、東京2020のゴールドパートナー(パブリックセーフティ先進製品、ネットワーク製品)になっている
ボッチャというスポーツを体験できる