ニュース

CTC、AI利用の検証や学習向けにNVIDIA DGX-1システムのクラスタ環境などを取り揃えた「AI_LAB」を開設

大学向け向けの無償プログラムも提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は7日、マルチベンダー環境でのシステム検証を可能にする総合検証センター「Technical Solution Center(以下、TSC)」内に、大規模なAI利用の検証や学習向けにGPU環境を含むAIシステムを取り揃えた「AI_LAB」を開設した。また、AI開発や活用を担う人材の育成を目的に、AI_LABでの大学向けの無償プログラムを12月に開始する。

 CTCでは、顧客のシステム導入作業の効率化を目的に、マルチベンダーのIT機器を検証する施設として2005年にTSCを開設し、現在では年間で約2000件の検証を実施している。

 TSC内のAI_LABでは、ペタFLOPSの演算性能を持つNVIDIA DGX-1システムのクラスタ環境、Pure StorageのAI統合インフラストラクチャ「AIRI」、NetAppのAI実証済みアーキテクチャ「NetApp ONTAP AI」を揃え、AIの教育から顧客の実データを想定した検証や、既存システムとの連携を含めた検証に対応する。

 大学向けのプログラムでは、NVIDIA DGX-1システムのクラスタ環境、AIRI、NetApp ONTAP AIを含めたAI_LABのAI開発インフラを無償で提供する。また、教育コンテンツの制作や実際の教育などのサービスは、オプションとして有償で提供する。

 CTCでは、すでにビッグデータやAIシステムの構築実績があり、NVIDIAのディープラーニング分野のパートナーとしてAIのSIビジネスをトータルに展開し、2017年からはAI活用のためのハイブリッドクラウド環境「CTC Integrated AI Platform Stack」、2018年10月からは教育やIT環境を統合したAI人材育成ソリューションの提供も開始していると説明。AI_LABを、AIを含めた先端IT人材の育成を図る企業や大学向けに展開し、関連するAIビジネスを含めて3年間で30億円の売上を目指すとしている。