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ビジネスチャット「InCircle」、LINEやSMSとのやり取りを可能に

 AOSモバイル株式会社は22日、ビジネスチャット「InCircle」において、LINEやSMS(ショートメッセージサービス)とのやり取りを可能にする新機能を提供すると発表した。

 InCircleは、LINEのようなインターフェイスで利用できる企業向けのチャットサービス。こうしたビジネスチャットは通常、社内の従業員同士や特定の取引先とのやり取りなど、クローズドな環境で利用されているが、顧客などとのコミュニケーション手段をツールを選ばず実現したい、といったニーズは多く、こうした要望に応えるためにLINEやSMSとの連携を実現したとのこと。

 新機能のうち「LINEお問合せボット機能」では、InCircleのアカウントが配布できない社外の顧客や会員、取引先などと、LINEを利用した1対1のチャットやグループチャットを実現できるという。

 具体的には、企業側に問い合わせをしたいLINEユーザーが、InCircleを利用している企業の「LINE@」アカウントと“お友達”になると、問い合わせなどをチャットで行えるようになる。InCircleを利用する企業側の担当者にとっては、InCircleからツールを切り替えることなく、顧客コミュニケーションを行える点がメリットだ。

 なお利用にあたっては、企業側がInCircleに加えてLINE@の「プロ(API)プラン」を契約する必要がある。LINE@の導入支援が必要な場合は、株式会社メディアハウスプロモーションとの提携により対応するとのことだ。

 一方の「SMSお問合せボット機能」は、携帯電話のショートメッセージが利用できるユーザーと、1対1のチャットやグループチャットを実現できる機能。企業側に問い合わせしたい人は、InCircleのユーザー企業が保有する「センターID」にショートメッセージを送るだけで、チャットを始めることができる。

 こちらの場合、企業側ではAOSモバイルのマルチキャリア対応SMSサービス「AOSSMS」のうち、「双方向プラン」を契約する必要がある。

 なお、いずれの機能も企業側のセキュリティを考慮し、LINEやSMSのユーザーとトークを始める前段階で、上長確認を行えるようにした。これにより、許可された企業内ユーザーが、企業外の誰とでも勝手につながってしまうことを未然に防止できるという。