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複合現実で構築後の手術室イメージを体験可能、日立がHoloLens用コンテンツを開発

 株式会社日立製作所(以下、日立)は11日、MR(Mixed Reality:複合現実)ヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」を利用し、手術室構築イメージを体験可能なコンテンツを開発したと発表した。

 手術室には、手術台、生体モニタ、麻酔器や、各機器からの情報を表示するディスプレイなど、さまざまな機器が配置されるほか、手術は執刀医に加えて麻酔科医、看護師など複数人のスタッフで対応するため、効率的に手術を行うための機器のレイアウトが重要になる。ところが従来は、実際に機器を配置してみるまで、導入する手術室をイメージすることが難しく、事前に機器の運用などをシミュレーションできない課題があったという。

 そこで日立は今回、HoloLensを用いて、自社のデジタル手術支援ソリューション「OPERADA」の導入イメージを体験できるコンテンツを開発した。HoloLensは没入型のVRヘッドマウントディスプレイとは異なり、装着した状態で、現実の周囲や自分の手元を見ることが可能。このため、新設予定の手術室の空間や、機器の新規導入を予定している既存の手術室空間をMR空間としてバーチャルの医療機器を配置し、実際の手術室構築のイメージや機器の導入を体験可能とのこと。

デジタル手術支援ソリューション「OPERADA」を使用した手術室イメージ

 日立では、4月13日~15日にパシフィコ横浜で開催される「2018国際医用画像総合展(ITEM2018)」の日立ブースにて、このソリューションを出展し、手術室の中にいるかのような視聴体験を提供するとしている。

 また今後は、デモや医療現場での実証を通じて、現場のニーズに応える手術支援や教育分野などで、コンテンツの拡充を図る予定とのこと。