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さくらインターネット、計算資源用「高火力コンピューティング」正式提供開始、年度末めどに時間課金も導入へ

「高火力コンピューティング」のロゴ

 さくらインターネット株式会社は30日、大規模演算での用途を想定したサービス「さくらの専用サーバ 高火力シリーズ」の正式提供を開始した。あわせて、今後のサービス開発ロードマップも発表。2016年12月末までに高スペックプラン、2017年3月までに時間課金制を導入する。「Quad GPUモデル」を1時間利用する場合の予価は267円。

 近年注目を集めているAI開発やビッグデータ解析では、演算のために膨大なサーバーリソースが必要となる。さくらインターネットはこういった事情を踏まえ、計算資源として最適なサービスを「高火力コンピューティング」の名称で展開している。「さくらの専用サーバ 高火力シリーズ」はそのサービスモデルの1つ。8月31日から無償トライアルを実施していたが、9月30日から正式提供を開始した。

 正式化にあたっての料金(税別)はすでに発表されており、「Quad GPUモデル」は月額8万5000円(初期費用73万5000円)、「Teslaモデル」が9万5000円(同79万5000円)。最低利用期間は、初期費用を一括払いした場合は3カ月、分割払いした場合は12カ月。

 今後のロードマップによれば、2016年12月までに「Quad GPUモデル」「Tesla P100モデル」「Tesla P40モデル」の3つが提供されるようになる予定。いずれのプランもNVIDIA製の高性能GPUを採用する。

 2017年3月までには時間課金での提供も始まる。「Quad GPUモデル」の利用料金は1時間267円を予定しており、仮に1カ月(730時間)利用した場合の合計料金は19万4910円。

サービスのロードマップ
今後導入されるプランのスペックおよび価格