WHI HD、「CTM2.0シリーズ」の要員計画製品に人件費計画機能を追加

　株式会社WHI Holdingsは24日、「COMPANY Talent Managementシリーズ」（以下、CTM2.0シリーズ）の要員計画製品において、人件費の自動計算によって部門別や全社での人件費総額を算出できる「人件費計画」機能を追加すると発表した。

　「CTM2.0シリーズ」は、Works Human Intelligenceが提供する大手法人向け統合人事システム「COMPANY」と、サイダスが提供するタレントマネジメントシステム「CYDAS」が融合した製品。「COMPANY」の人材データに、「CYDAS」のノウハウや直感的なUI/UX、AI技術を組み合わせることで、精度の高い人材データの分析・活用を行えるという。

　同シリーズでは、現場部門からの要員計画案の収集・進捗管理・人件費計算・集計表の作成を効率化するとともに、予実モニタリングをリアルタイムに実施できる要員計画製品を提供している。今回は、この要員計画製品において、人件費の算出を自動化する「人件費計画」機能を新たに追加した。

　人件費の算出には、各事業部門からの計画収集（入力フォーマットの作成・配布、提出進捗管理など）や集計表の作成、妥当性のチェックといった煩雑なプロセスが存在するが、これら一連の業務を「CTM2.0シリーズ」上で一元化することにより、人件費予算の算出にかかる手間を削減できるとのこと。

　具体的には、要員計画製品内で収集した人数・残業時間に対し、社員区分・資格等級・部門などの区分に応じて設定した単価を掛け合わせることで人件費を自動計算し、部門別や全社での人件費総額を効率的に算出可能になる。このため、全社の人員計画、人件費計画を包括的に参照しながら、予算策定に関わる意思決定を行えるとした。

　また、部門ごとの計画シートの管理や、承認・差し戻しのワークフローも一元化されるので人事部門と各事業部門との細かな調整業務を円滑に進められる点もメリットだ。

　さらに、統合人事システム「COMPANYシリーズ」の「COMPANY 人事・給与」および「COMPANY 就労・プロジェクト管理」を利用している場合は、計画の妥当性チェックに必要な人員数、残業時間などの実績データを自動連携可能。実績データの収集にかかる手間が不要となるため、煩雑な手作業による計算ミスや手戻りを削減できるとのこと。

　このほか、策定した人件費計画と実績の差異をダッシュボード上でリアルタイムにモニタリングする機能を搭載した。これにより、どの部門で人件費予算がオーバーしているか、あるいは人材リソースの過不足が生じているかを早期に特定し、迅速な対策を講じられるとしている。