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キヤノンITS、ローコード開発基盤「WebPerformer V2.8」を提供 生成AI連携でインテリジェントアプリ開発が可能に

 キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)は24日、ローコード開発プラットフォーム「WebPerformer」において、AIと連携した“インテリジェントアプリケーション”の開発に対応した新版「Ver. 2.8」を提供開始すると発表した。

 WebPerformerは、Webシステムの迅速な開発が可能なローコードプラットフォーム。直感的な開発、素早いリリース、自動生成による品質の均一化などの特徴により、開発期間を短縮できるという。また、システムを利用するビジネス部門と開発部門との共創型開発にも対応しており、ビジネス環境の変化にも柔軟に対応したシステムを構築できるとした。

 今回の新版では、生成AIが業務遂行を支援する仕組みを備えたインテリジェントアプリケーションの容易な開発が可能になった。WebPerformerで開発されたWebアプリケーションは、ユーザーが利用するAIサービス(Amazon Bedrock、Azure OpenAI)と標準関数やカスタム関数を通じて連携可能なため、社内データを基に生成AIが分析し、自動化を通じて業務効率化を支援するインテリジェントアプリケーションを開発できるとしている。

 システム利用者は、これを利用することで、日常業務においてAIによる支援を受けながら、作業を効率化・省力化したり意思決定の精度を向上させたりできるとのこと。

 なお、インテリジェントアプリケーションでは、利便性の高いユーザーインターフェイス(UI)を実現するためにシングルページアプリケーション(SPA)が有効とされており、今回の新版では、SPA開発の設計書自動出力およびテスト工程を自動化する機能が搭載された。UI定義に基づく設計書を自動生成し、UI操作に応じたテストを自動化することで、システム開発者の作業時間を短縮し、人的ミスを削減する。さらに、デバッグ機能の強化によってレビュー効率が向上し、テスト工数が削減されるとしている。