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SCSKのERP「PROACTIVE」、AI-OCR「請求書Robota」と連携し請求書突合を自動化

 SCSK株式会社とファーストアカウンティング株式会社は25日、SCSKのERPソリューション「PROACTIVE(プロアクティブ)」と、ファーストアカウンティングのAI-OCRソリューション「請求書Robota(ロボタ)」が連携したと発表した。経理担当者が目視で行っていた請求書PDFと支払依頼データの照合(突合)作業をAIが自動化することで、入力ミスや出金トラブルを防止し、ガバナンス強化と業務効率化を同時に実現するとしている。

 PROACTIVEは、SCSKグループのさまざまな知財や業務ノウハウを組み合わせて提供するデジタルオファリングサービス。AIネイティブな次世代型ERPを中核に、会計、人事給与、販売・生産管理など、各領域の業務課題に解決策を提供する「業務特化型オファリング」、卸・商社、製造、建設、サービス業向けのベストプラクティスと組み合わせ、各業界が抱える特有の経営課題に対してワンストップで解決策を提供する「業界特化型オファリング」の2つにより、業務効率化・自動化や高度な経営判断を支援しているという。

 このPROACTIVEでは、今回、AI-OCRソリューションである請求書Robotaと連携することで、支払依頼伝票の承認申請時に添付される請求書PDFと申請内容の整合性を自動でチェックできるようになった。出金業務に影響する「伝票合計金額」「消費税」「取引先名称」「振込先口座情報」を照合し、差異がある場合には警告メッセージを表示する。

 なお、請求書Robotaでは、請求書に記載されたタイトル、登録番号、会社名、金額、日付の各項目において、96.0%以上の高い読み取り精度を実現しているとのことだ。

 また両社では、今後、AI-OCRで取得した情報を基にした伝票の自動起票の実現に向けて開発を推進していく予定で、これが実現すると、従来は人手に依存していた支払処理業務の効率化が期待できるとしている。