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アライドテレシス、モジュラースイッチやVPNルーターなどの機能強化を実施

「AT-SBx908 GEN3」ではVRF-Liteのインスタンス数を最大600まで拡張可能に

 アライドテレシス株式会社は25日、ネットワーク機器のOS「AlliedWare Plus」向けファームウェア「Ver.5.5.5-2.1」のダウンロード提供を開始したと発表した。また、関連するライセンスの販売も同時に開始している。

 今回は、まず、モジュラー型のアドバンスドレイヤ3スイッチ「AT-SBx908 GEN3」において、1台のルーターやスイッチ上に複数のルーティングテーブル(ルーティングインスタンス)を持てるようにするVRF-Liteのインスタンス数を、最大600まで拡張した。これにより、多数の拠点・テナント・用途ごとにネットワークを論理分離するような環境でも、柔軟な設計と集約が可能になるとのことで、大規模キャンパスネットワークやデータセンターなど、ネットワーク規模の拡大に伴う設計・運用ニーズに対応するとしている。

 なお、同機能の利用にあたっては「AT-SBx9G3-FL13」(1年間、6万6000円・税込)などのVRF-Liteライセンスが必要となる。

 またスタンダードVPNアクセスルーター「AT-ARX200S-GTX」では、ネットワーク管理機能「AMF Plus」の最大管理メンバー数を50に拡張した。メンバー数の拡張には、「AT-RT-APM10ADD-1Y-2024」(追加10メンバー、1年)などの追加ライセンスが必要だ。

 無線LANアクセスポイントでは、「TQRシリーズ」において、自律的にチャンネルおよび電波出力を制御し、最適な電波環境を維持するAWC機能を利用可能にした。さらに、無線LANコントローラーを用いたTQRシリーズの集中管理に対応。アクセスポイント周辺の電波状況やチャンネル配置を考慮した制御により、無線LAN環境全体を把握した運用が可能となる。さらに、設置エリアごとのマップによる可視化機能や、設定テンプレートの活用にも対応した。