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多くの事例から見るシトリックス製品の価値は?~Citrix Mobility 2014レポート (Chromebookでも仮想デスクトップのエクスペリエンス)
ANA、Google、KDDI、NTT Comなどが登壇
(2014/11/19 06:00)
モバイルで仕事をするための端末管理とセキュアなファイル共有
続いてキング氏は、Citrixが提供するものとして「Softweare-defined Workplace」を語り、そこで必要になる3つの要素として「セキュリティ」「ANYness」「エクスペリエンス」を挙げた。ANYnessはCitrixの造語で、「ANY Device(どんなデバイスでも)」「ANY Content(どんなコンテンツでも)」「ANY Cloud(どんなクラウドでも)」を表すという。
こうしたモバイルのANYnessによって、セキュリティリスクがより高まっているとして、モバイル端末管理システムのXenMobileと、企業向けでセキュアなクラウド型ファイル共有「ShareFile」が、再びシトリックスの小田氏によりデモされた。
小田氏はまず、個人のアプリがたくさんインストールされたiPhoneを出し、XenMobileのWrox Mobile Appsによってビジネス用アプリだけの状態にして、メールやExcelファイルの編集ができることを示した。
さらに、突然電話がかかってきて、1つ前のデモでSurface Proで編集した資料を編集して送る必要ができたという想定でShareFileをデモ。資料はShareFileに保存されていたため、ShareFileの機能でPowerPointファイルを編集。さらに、メールソフトの添付の操作から、ShareFile上のファイルのURLをメールに入れて、送信してみせた。
Chromebookでも仮想デスクトップのエクスペリエンス ~ Google
「Software-defined Workplace」の3番目の要素である「エクスペリエンス」についてキング氏は、どんなプラットフォームからも使えるユーザーエクスペリエンスが必要であると語り、さまざまなプラットフォームで動くCitrix ReceiverがゲートウェイとなってXenDesktopやXenAppを利用できると説明した。
その一例としてGoogleのChromebookで動く「Citrix Receiver for Chrome」が紹介され、グーグル株式会社 エンタープライズ部門 パートナーセールスヘッドの大須賀利一氏が登場した。
大須賀氏は、GoogleがChromebookを開発した背景として、これからさまざまな機器がインターネットにつながるようになってきて、また皆がWebのアプリケーションを日常的に使っていることを挙げた。これによって、生活や働き方が変わってくるとして、「これからの働き方はクラウドへ」と語り、それに特化したOSとデバイスとしてChromeOSとChromebookを開発したと説明した。
ここでシトリックスの竹内裕治氏が登場し、大須賀氏と2人でChromebookとCitrix Receiver for Chromeをデモした。なお、前半の大須賀氏のプレゼンも、ChromebookのGoogleスライドによるものだった。
竹内氏は、Citrix Receiver for Chromeから仮想デスクトップに接続し、1つ前のデモで小田氏がメールしてきたShareFile上のPowerPointファイルを開いて編集してみせた。
また、仮想デスクトップ上で3Dグラフィックの女性の頭部を表示し、髪が風に揺れているところを見せた。これはChromebookはおろかPCでも苦しい処理とのことで、サーバーに取り付けられた仮想GPUのNVIDIA GRID K2の性能によるものと説明して、実物を見せた。