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多くの事例から見るシトリックス製品の価値は?~Citrix Mobility 2014レポート (ネットワークとクラウドが一体となったキャリアのDaaS)

ANA、Google、KDDI、NTT Comなどが登壇

ネットワークとクラウドが一体となったキャリアのDaaS ~ NTT Com

 キング氏は最後のテーマとして、クラウドについて語った。Citrixではオンプレミスからクラウドまでの間について、無理のない段階的なプロセスが現実的だと考えているという。

 また、クラウドによるワークスペースとして、Citrixのパートナーが提供するサービスと、Citrixのクラウドサービス「Workspace Services」の2種類を紹介した。

オンプレミスからクラウドまでの間は段階的なプロセスが現実的だというCitrixの考え
クラウドによるワークスペース2種

 ここで、XenDesktopによってDaaSサービスを提供している事業者として、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(NTT Com) アプリケーション&コンテンツサービス部長の菅原英宗氏が登場した。

 菅原氏は、NTT ComがGlobal Cloud Visionにより9つの分野のサービスを強化していると説明。そのうちDaaSの基盤として、データセンターとネットワーク、クラウド基盤のグローバル展開を紹介した。

 NTT ComのDaaSの特徴としては、世界でグローバルに対応する「グローバルシームレス」、ネットワークとクラウドが一体となった「クラウドシームレス」、ネットワークからアプリケーションまで横断して対応する「ワンストップオペレーション」の3点を菅原氏は挙げた。

 DaaSサービスのラインアップとしては、オンプレミスなマシンにリモートアクセスできる「Biz Communicator」、部分クラウド化の「BizデスクトップPro」、完全クラウド化の「BizデスクトップPro Enterprise」の3つを紹介。「段階的に企業に導入できる」と語った。

 こうしたDaaSの事例として、まずNTT Com自身のリモートワークへの取り組みが紹介された。同社では鳥インフルエンザを機に、BCP対策として2011年1月からBizデスクトップProを使った業務の整備に着手した。

 さらに2012年1月からは、営業改革として資料作成やプレゼン、日報作成にBizデスクトップを使って場所を問わないようにした。これにより、訪問件数が15%増加し、残業時間が7.5%削減されたことが報告された。2014年1月からは、全社員を対象にPCを順次置き換えているという。この経験を顧客企業にフィードバックしていることも説明された。

NTT Com アプリケーション&コンテンツサービス部長 菅原英宗氏
NTT ComのDaaSの特徴
NTT ComのDaaSのラインアップ
NTT Com自身のBizデスクトップPro利用事例。第1段階は一部要員
NTT Com自身の事例。第2段階は営業改革
営業改革の効果
NTT Com自身の事例。第3段階は全社PCの置き換え

 また、最後のデモとして、Citrixのワークスペースでのチームミーティングする様子を、小田氏、竹内氏、キング氏の3人が壇上で模した。

小田氏のSurface Pro、竹内氏のChromebook、キング氏のiPadでチームミーティング
3人の画面が並ぶ

(高橋 正和)