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多くの事例から見るシトリックス製品の価値は?~Citrix Mobility 2014レポート (キャリアクラウドの強みとCloudPlatform)
ANA、Google、KDDI、NTT Comなどが登壇
(2014/11/19 06:00)
キャリアクラウドの強みとCloudPlatform ~ KDDI
キング氏は続いて、クライアント側の「どこでも仕事」と対になってサーバー側の「どこでもサービス」を挙げた。
そして、その一番下の基盤となるネットワークとクラウドインフラについて、KDDI株式会社 サービス企画本部 クラウドサービス企画開発部長の藤井彰人氏が登場。キャリアが運営する「キャリアクラウド」について語った。
藤井氏は、「モバイルのデータにはクラウドが必要になり、クラウドにはネットワークが必要になる」として、3つがそろった(KDDIの)キャリアクラウドの強みを主張。その特徴として「Carrier Scale」「Carrier Support」「Carrier Network」を挙げている。
Carrier Scale(キャリアの規模)として、藤井氏はまずKDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)を紹介した。KCPSはCitrixのCloudPlatform(Apache CloudStackの商品版)ベースで動いており、「国内で最大のCloudPlatformクラウドをKDDIが提供している」と語った。
KCPSではサーバーを、FacebookやAmazonも顧客である台湾のODMベンダーQuanta Computerから直接買い付けているという。これらのサーバーを収容するデータセンターも大規模だと説明された。
Carrier Support(キャリアのサポート)としては、サポートの手厚さや信頼性について説明した。「米国ではITエンジニアがユーザー企業に所属することが多いが、日本ではシステム会社に所属することが多い。そこで、障害時などの通知が重要になる」として、24時間365日の監視や、障害時の多重通知などを紹介。さらに世界24都市で展開するTEHEHOUSEでも日本のクオリティを意識したサポートを実施していると語った。
Carrier Network(キャリアのネットワーク)としては、ネットワークとクラウドが直結していることを利点として説明した。その例として、スマートフォンの写真や動画をクラウドにバックアップする「au Cloud」を挙げ、「毎日転送される画像は、数字は言えないが、10Tバイトを超えている。ネットワークとクラウドが直結しているからできることだ」とした。
最後に藤井氏は、これからの予定として、冗長化したストレージをさらに分散化して冗長化するアーキテクチャや、パスワード以外の認証方法について説明した。