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ヤマハ、レイヤ2スマートスイッチの後継製品「X19」を参考展示
開発中の仮想ルータも展示、各種クラウドサービスとの接続をデモ
2018年6月13日 16:54
Interop 2018のヤマハとSCSKによるブースでは、ヤマハのレイヤ2(L2)スイッチ製品「SWX2200シリーズ」の後継にあたる機種や、仮想ルータが参考出展されていた。また、国内未発表のマイクスピーカー製品も参考出展されていた。
単体での設定に対応したSWX2200後継機
コードネーム「X19」として展示されていたのは、SWX2200の後継機種にあたるスマートL2スイッチ製品だ。発売時期は年内を予定し、価格は未定だが「SWX2200と同程度にしたい」という。
ヤマハ初のスイッチ製品として提供されているSWX2200シリーズは、ヤマハ製ルータやインテリジェントスイッチなどの管理下で利用される前提となっており、単体での利用は想定していなかった。
それに対してX19では、単体の設定機能(Web GUIまたはネットワーク経由のCLI)が加わり、自機のVLANやQoSなどの設定が可能になった。LANマップのような、ほかの機器と組み合わせた設定や表示には、SWX2200と同様、ヤマハのルータやインテリジェントスイッチの配下に置く必要があるが、単体での設定に対応することにより、ヤマハ以外のルータの下でも利用しやすくする狙いがある。
また、SWX2200では8ポートと24ポートの2種類だったが、要望が多かったことから16ポートのモデルも用意する。全モデルともファンレス。光ファイバーのSFP+ポートは装備しないが、リンクアグリゲーションに対応する。
仮想ルータや各種クラウドサービスとの接続をデモ
ルータのコーナーでは、ソフトウェアによる仮想ルータが参考出展されていた。汎用サーバーなどに導入し、ソフトウェアとしてヤマハルータの機能を提供するもので、ヤマハルータとのVPN接続などに利用できる。現在はまだ開発中で、リリース予定なども未定。
なお仮想ルータは、RTX1210から同時にさまざまな接続先へVPN接続する、というデモの一要素として実演されている。クラウドサービスは、AWSやOracle、ニフクラ(旧:ニフティクラウド)、さくらインターネット、Alibaba Cloudと接続されている。ちなみに「ニフクラとの簡単接続に現在取り組んでいる」という説明だった。
これらのクラウドサービスや仮想ルータのほかにも、ヤマハのクラウド型ネットワーク管理サービス「YNO」によって、拠点に新規設置するルータを自動設定する「ゼロコンフィグ」のRTX1210とも接続されている様子が実演されていた。
アクセスポイントの新製品や、未発表のマイクスピーカーも
ブースではそのほか、各種スイッチや無線LANアクセスポイント、ルータ製品が一同に並んで展示され、LANで接続されていた。無線LANアクセスポイント製品としては、5月に発売されたWLX313も展示されている。
なお、WLX313はInterop会場のネットワーク「ShowNet」で、来場者用アクセスポイントに利用されている。またL3スイッチのSWX3200は、ShowNetのラックにアクセスネットワーク用として入っていた。
会議用マイクスピーカーのコーナーでは、国内未発表の「YVC-200」が参考出展されていた。持ち運べるコンパクトサイズで、音声端子やUSB端子のほか、Bluetoothによりスマートフォンなどと接続できる。
発表/発売時期、価格などは未定だが、「YVC-300より安価になる予定」という。