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ヤマハ、レイヤ2スマートスイッチをリニューアル 「SWX-2210シリーズ」3モデルを発表

Web GUIによるスイッチ単独でのネットワーク設定が可能に

上から、SWX2210-8G、SWX2210-16G、SWX2210-24G

 ヤマハ株式会社は19日、レイヤ2スマートスイッチの新製品「SWX-2210シリーズ」3モデルを発表した。同社初のスイッチ製品「SWX-2200シリーズ」の後継で、ノンインテリジェントながらもVLANやQoSなどの機能を備えており、スイッチ単独でこれらの機能を設定することができる。価格は、4万7000円(税別)から。

 SWX-2210シリーズは、小規模拠点のフロアスイッチなどとして利用可能なレイヤ2スマートスイッチ。前世代のSWX-2200シリーズと同様、ルータ/インテリジェントスイッチが持つ管理機能「LANマップ」に対応し、これらのL2MSマスター機器と連携して、スイッチの状態や端末の管理など、“ネットワークの見える化”を実現することができる。

 ネットワーク機能としては、VLAN(ポート/タグ/マルチプル)やQoSに加えてリンクアグリゲーションに対応。経路の冗長化が必要なネットワークで利用することで、安定したネットワークの運用が可能になる。

 またQoSについても、DSCP(DiffServ Code Point)値による優先制御のみならず、CoS(IEEE 802.1p Class of Service)値による優先制御やDSCP、CoS値による送信キュー割当、WRR(Weighted Round Robin)重み付け制御を新たにサポートしている。

 もっとも大きな強化点は、スイッチ単体では設定を行えなかったSWX-2200シリーズとは異なり、新たに搭載したWeb GUIから、これらのネットワーク機能を設定可能になったこと。ダッシュボードで、スイッチのリソース、機器情報やログの確認を行うこともできる。

ヤマハ製ルータ/インテリジェントスイッチなど、L2MSマスター機器からの設定を前提としていた従来製品とは異なり、スイッチ単独で、GUIを用いたネットワーク機能の設定が可能になった

 さらに、設定はTELNETによるCLI設定も可能で、あらかじめ作成したコンフィグをCLI経由で複数のスイッチに対して送り込めるとのこと。

 インターフェイスはすべて1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポートで、ラインアップは、8ポートモデルの「SWX2210-8G」、16ポートモデルの「SWX2210-16G」、24ポートモデルの「SWX2210-24G」が用意される。全モデルともファンレスながら環境温度50℃に対応し、オフィス以外にもさまざまな環境で利用可能とした。

 価格は、SWX2210-8Gが4万7000円(税別)、SWX2210-16Gが8万6000円(税別)、SWX2210-24Gが11万5000円(税別)。

SWX2210シリーズを利用したネットワーク構成例。単独での設定はもちろん、従来同様、L2MSマスター機器との連携によるLANマップも利用できる