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インドがモバイルOS「BharOS」発表 Googleのライセンスモデル変更と同時

特徴は安全性、デフォルトアプリなし

 BharOSや端末の詳細は公表されていないが、Linuxカーネルをベースとしているようだ。さらに地元大手紙のIndian Expressなどは「Androidのフォーク(派生版)と考えられる」としている。

 JandKopsが掲載したスクリーンショットには、ソフトウェアキーボードのAndroid Keyboard、検索のDuckDuckGo、通話のSignalなどのアプリがインストールされている。特徴は、「デフォルトアプリなし(NDA=No Default Apps)、OSとアプリの分離」とIITマドラス校のV. Kamakoti教授は説明している。

 NDAによって、ユーザーはOSによるアプリの強制を受けない。デバイス上で利用するアプリを自身でコントロールでき、デバイスにあるデータにアクセスできるアプリを管理できるという。

 また、Native Over The Air(NOTA)とするOTA(Over The Air)技術を使ったアップデートも紹介する。自動アップデートによってデバイスを最新の状態に保つというものだ。

 こうした特徴から「(BharOSは)インドのモバイル利用者に信頼性を提供できる」(JandK Operationsのディレクター、Karthik Ayyar氏)と関係者は胸を張る。

 このBharOS、既に実地利用もされているようだ。プレスリリースでは「BharOS Serviceは機密情報を扱えることから、厳格なプライバシーとセキュリティ要件を持つ組織に提供中」とある。ネットワークはプライベート5Gネットワークを通じてプライベートクラウドにアクセスしているという。