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成長継続と新しいトレンド 2022年クラウド予想

データベースは大統合時代へ

 クラウド利用を促進する大きな要因であるデータはどうだろう。クラウド上では、データの増殖が続いている。SingleStoreのCEO、Raj Verma氏は、Datanamiに述べた予想で「Database 3.0」の到来を挙げた。

 「第1世代のデータベースは、Oracle、Informix、DB2だった。第2世代では(NoSQL型の)Couchbaseの公開があり、ほかに300ものデータベースが乱立した。そして次の世代のデータベースは、これらのプラットフォームとデータタイプを統合してモダンなデータを扱えるものとなる」。これがDatabase 3.0、つまり「データベースの大統合」だ。

 Verma氏によると、そこではハイブリッド、マルチクラウド環境であっても低遅延でモダンなデータ処理が求められるという。

 一方、ZDNetはデータとオープンソースとの関係にスポットを当てる。Gartnerの「2022年までにインハウスのアプリケーションがオープンソースのデータベース上に開発され」「既存のプロプライエタリのRDBインスタンスの半分が、(オープンソースに)変換・変換」という予想を紹介。クラウドでオープンソースのデータベース利用がますます進むとの見方を示す。

 ビッグデータに詳しい寄稿者のGeorge Anadiotis氏は、急成長しているOSSプロジェクトの中で、データベースやデータ管理システムが多くを占めていること。また2021年にOSSデータベースの世界で、Neo4j、Apollo GraphQL、Yugabyteなどいくつものユニコーンが生まれたことを挙げる。