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アライドテレシス、次世代FW機能を追加できるVPNルータ「AT-AR4050S」

 アライドテレシス株式会社は、次世代ファイアウォール&VPNルータ「AT-AR4050S」を、6月4日から出荷開始すると発表した。また、文教市場向けのアカデミック製品も提供するほか、下位製品の「AT-AR3050S」や、セキュリティ機能を有効にする「サブスクリプションライセンス」も順次リリースする予定とのこと。AT-AR4050Sの価格は、19万8000円(税別)。

 「AT-AR4050S」「AT-AR3050S」は、次世代ファイアウォール機能を備えたUTM/VPNルータ。サブスクリプションライセンスを購入することで、標準搭載のステートフルパケットインスペクションだけでなく、アプリケーションコントロール、Webコントロール、IPレピュテーション(IPアドレスブラックリスト)などの高度なセキュリティ機能が利用可能になる。これにより、外部からの攻撃や社内からの情報漏えいを防ぎ、安全なインターネット接続環境を構築できるという。また今後は、ウイルス対策、スパム(迷惑メール)対策といった機能も追加される予定だ。VPN機能としては、IPsecやL2TP v3などのVPNを利用できる。

 インターフェイスは、WANポートに10/100/1000BASE-T×2ポートとSFP×2スロット(コンボ)、バイパスポート×2ポート、LANポートに10/100/100BASE-T×8ポートを搭載し、WAN回線の冗長や、WAN/DMZ構成の構築が可能とのこと。このうちバイパスポートを利用すると、1本のWAN回線で機器冗長に対応。アクティブ側の機器が、電源故障を含む機器故障やLAN側ポートのリンクダウンなどで止まった場合に、スタンバイ側の機器に切り替えることでダウンタイムを抑えることができる。さらにAMF機能により、機器交換のみの迅速な復旧を実現するので、保守性も向上するとした。

 OSは、スイッチ製品「xシリーズ」と共通のOS「AlliedWare Plus(AW+)」を採用。機能ごとにモジュール分割されており、単一の障害が与える影響範囲を最小限に抑えられるので、従来のモノリシックなOSと比べて可用性が向上している。

石井 一志