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アライドテレシス、WAN回線として5G/LTEを利用できるルータ「AT-AR4050S-5G」

 アライドテレシス株式会社は、5G対応のVPNアクセスルータ「AT-AR4050S-5G」を、1月26日より出荷開始すると発表した。価格は40万4800円(税込)。

 AT-AR4050S-5Gは、マルチキャリア(SIMフリー)対応の5G通信モジュールを内蔵したVPNアクセスルータ。SIMカードを挿入すると5G/LTEのモバイル通信をWAN側回線として利用でき、固定回線が引きにくい場所や臨時にネットワーク構築を行いたい場合などにおいて、簡単にネットワークを構築可能になるという。また、SIMカードを2枚同時挿入可能なデュアルSIMスロット対応のため、モバイル回線のアクティブ/スタンバイ運用も行えるとのこと。

 アライドテレシスでは、高速かつ低遅延の5G回線を利用すると、音声や画像のズレがなくリアルタイムでの情報共有が可能になるため、現状よりもさらにスムーズなオンライン会議などが可能になると、そのメリットを説明している。

AT-AR4050S-5G

 有線LANのインターフェイスは、WAN向けの1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×2ポートと、LAN向けの1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×8ポートを搭載する。なお、WAN側は有線とモバイルを組み合わせた冗長化も行えるため、アクティブでは有線を、バックアップとしてモバイル通信をそれぞれ利用したり、逆に、5Gをアクティブとして利用しつつ、通信状況に応じてバックアップの有線に切り替えたり、といったことも可能だ。

 また、統合ネットワーク管理機能「Vista Manager mini」にも対応し、標準で5台まで(ライセンスの追加で25台まで)の無線LANアクセスポイントを集中管理可能。アクセスポイントの電波出力、チャンネルの自動調整を行う自律型無線LANソリューション「AWC」などにも対応しているので、Wi-Fi 6アクセスポイントと組み合わせ、高速かつ安定した無線LANネットワークの構築も行えるとした。

 さらに、ネットワーク上のスイッチやルータを仮想的な1台の機器として統合管理するネットワーク仮想化機能「AMF」、ネットワークセキュリティの強化と運用の負荷軽減、コスト削減を同時に実現する「AMF-SEC」、そしてネットワークの自律的な統合管理を実現するインテントベースマネジメントソリューション「AIO」にも対応。AMFにつては、標準ではメンバー(管理される側)、ライセンスの追加によりマスター(管理する側)として利用でき、ネットワーク管理の効率化に寄与するとしている。

 このほか、さまざまなセキュリティ機能を利用可能にするUTMライセンスも用意されており、セキュリティ機能も1台に統合できる。