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アライドテレシスがルータ製品を機能強化、インターネットブレークアウトの対象を約2000種類に拡大

Windows 10標準のVPNクライアントもサポート

 アライドテレシス株式会社は20日、スイッチ/ルータ製品のファームウェア「AlliedWare Plus(AW+)」をバージョンアップし、新版「同 5.5.0-2.3」のダウンロードサービスを開始したと発表した。

 今回の新版では、まずルータ製品において、従来から対応していた特定アプリケーション以外にも、最大で約2000種のアプリケーションのインターネットブレークアウトが可能となった。統合ネットワーク管理ツール「AT-Vista Manager EX」を用いることで、専用の管理画面上からOffice 365専用の設定、もしくは任意のアプリケーションを選択/設定をすることも可能となっている。

 アライドテレシスでは、インターネットブレークアウトを利用すれば、各拠点からセンターに向けた通信が集中せず、センター側の帯域負荷軽減が可能となるため、快適なネットワーク環境を実現できるとアピールした。

インターネットブレークアウト概略図

 また、クライアント端末からルータ製品へのVPN接続において、OpenVPNに加え、Windows 10に標準搭載されているリモート接続用VPNクライアントソフト(IPsec接続 IKEv2)をサポートした。同時接続数は、AT-AR4050Sが1000、AT-AR3050S/AT-AR2050V/AT-AR2010Vが100、AT-AR1050Vが10となっている。

 このほか今回は、ネットワークへの端末接続を許可する認証方式に関して、実行する認証方式の優先度を任意で設定できる機能が追加された。MACアドレスを元にした認証よりもIEEE 802.1X認証を優先する、といった設定を行うことで、より柔軟で強固なポート認証を実現するとのこと。

 さらに無線LANについては、Vista Manager miniの機能を標準搭載したネットワーク機器において、Wi-Fi6対応アクセスポイント「AT-TQ6602」を管理可能にしている。