週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】RE100とは

 事業で利用するエネルギーの100%を、再生可能エネルギーで調達することを“目標”とする国際的取り組み。ちなみに「RE」は「Renewable(再生可能)Energy」の略。

 RE100の活動は、イギリスに本拠を置く国際NGO(非政府組織)の「The Climate Group(ザ・クライメートグループ)」が、同じく国際NGOの「CDP」(企業の温暖化対策などを調査し、投資家向け情報として発信している)とパートナーシップを組んで主催している。

 RE100の参加にあたっては、年間消費電力が一定値以下であるなど条件がいくつかあり、これを満たした企業がRE100への参加・加盟を表明するという流れになっている。国際的知名度の高い企業はもちろん、日本企業の参加も実際に相次いでいる。

 RE100への参加は、その企業が気候変動や環境問題への対処に積極的だという姿勢を示すことでもある。事業継続への理解や、新たな投資を呼び込むためのきっかけとして、RE100が注目されている側面もあるだろう。

 データセンターの領域における一例として、株式会社野村総合研究所(NRI)はRE100への加盟を果たしている。同社では、データセンター使用電力の100%を再生可能エネルギーとする時期について、2050年度までという目標を実際に掲げている。