週刊データセンターWatch:

NTTデータ、データセンターで「液浸冷却方式」検証、エネルギー97%削減

 株式会社NTTデータは、脱炭素社会の実現に向けた検証の一環として、「液浸冷却方式」によるデータセンター冷却システムを構築したと発表した。2023年度中には同システムを用いたデータセンターサービスの実装・提供を目指す。

液浸冷却(二相式)のイメージ

 液浸冷却とは、フッ素系不活性液体やシリコンオイルなど絶縁性のある液体にIT機器を浸し、効率的な冷却を行う方式。今回の検証では「二相式」と呼ばれる方式を採用し、液体の沸騰による気化熱を冷却に活用した。これによって冷却システムの省スペース性が高まるほか、故障率の低下が期待できるという。

 検証はNTTデータの三鷹データセンターEASTにて実施された。三菱重工業株式会社、LiquidStack Holding B.V.など9社による協力体制のもとでシステムを構築。模擬負荷によるエネルギー性能試験では、従来型データセンターと比較して最大97%の冷却エネルギー削減効果が確認されており、PUE換算では1.07を達成した。

 NTTデータでは2030年までにデータセンターのカーボンニュートラル化を目指しており、今後もさまざまな施策を展開していく。液侵冷却システムについては2023年度中に社内システムへの導入を予定している。