週刊データセンターWatch:

【データセンター用語集】「マネージドサービス」とは

 「マネージドサービス」とは、「フルマネージドサービス」とも言い、サーバーやクラウドの運用・保守にまつわるほとんどの業務を専門業者へ委託するサービスを指す。このため「運用のアウトソーシング」などと称される。また、マネージドサービスの提供事業者(受託企業)は「MSP(Managed Service Provider)」と呼ばれる。

 データセンターに預けたサーバー、あるいはクラウドは、機器としての所有権を誰が持つかとは別に、「誰が保守・運用を行うか」もまた考慮しなければならない。通常はサーバーの所有者、クラウドサービスの契約者がその役を担うが、専門知識を持った人材を配置しなければならないなど、ITが決して本業ではない一般企業にとっては、負担となるケースがある。

 マネージドサービスでは、こうした保守・運用にまつわる業務を専門業者が行う。有人による24時間365日体制での監視が主流のため、効率面でもアドバンテージがある。

 具体的に含まれるサービスは、ソフトウェアのインストール、サーバーの死活監視、トラブル発生時の再起動対応、電話・メールでの対応など。ただ、委託サービスである以上、コストは当然発生する。契約者のニーズに細かく応じようとの観点から、メニューを細分化(選択制)している事業者も多い。