週刊データセンターWatch:

ブロードバンドタワー、「新大手町データセンター」第2期工事が完了

ブロードバンドタワーの新データセンター「新大手町サイト」のサーバールーム

 株式会社ブロードバンドタワーは、運用中の「新大手町データセンター」について、第2期工事が計画通り9月末に完了したことを発表した。

 新大手町データセンターの整備は段階的に進められてきた。全体としては2分割されており、その前半となる第1期工事完了後の2018年8月には、一部サービスの提供がすでに始まっていた。

 新大手町データセンターは、IX(インターネットエクスチェンジ)との接続サービスを充実させたのが大きな特徴。日本インターネットエクスチェンジ株式会社、BBIX株式会社、インターネットマルチフィード株式会社の国内主要IX事業者3社との接続が、新大手町データセンター構内で行えるため、通信経路の多重化・相互接続が非常に容易という。

 第2期工事の完了により、当初予定していた機能・収容力での本格運用がスタートする。新大手町データセンターは全体床面積が3000平方メートル(データセンター面積1856平方メートル)、設置可能ラック数は最大750ラック。建物はハイブリッド制震構造で、ガス消火設備、超高感度煙感知器などを備える。

 また、非常用のガスタービン発電機は5000kVA(N+1)の出力で、72時間の連続稼動運転が可能。またバックアップ用のバッテリーも各種準備した。

 なお、データセンターをどの顧客が利用しているかはセキュリティ上の都合から通常は明かされないが、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月25日付けのプレスリリースでその旨を公表。新大手町データセンターのインフラを用い、専用線でのインターネット接続サービスを提供するとしている。