特別企画
Webスタンダードを積極的にサポートするMicrosoft Edge
Windows 10 Anniversary Updateでの強化点を見る
2016年7月11日 06:00
Windows Helloなどの生体認証機能をWebサイトで利用可能に
もう一つ、Anniversary UpdateのEdgeの特徴としては、Windows Helloなどの生体認証機能をWebサイトで利用できるようになることが挙げられる。
現在、Webサイトのログインには、大半の場合、IDとパスワードが使われている。さまざまな方法で暗号化したりしているが、Webサイト側にIDとパスワードが保存されているため、ハッキング被害にあえばユーザーの情報が流出することになる(IDやパスワード、クレジットカード番号、住所、電話番号など)。
そこで、Anniversary UpdateのEdgeでは、Windows 10が基盤として持っている生体認証機能とFIDO 2.0に準拠したW3CのWeb Authentication APIを連携させ、IDやパスワードを入力しなくてもWebサイトにログインすることができるようにした。
ただし、これらの機能をサポートするためには、Webサイト側もFIDO 2.0をサポートする必要があるため、Anniversary Updateがリリースされてもすぐに使えるわけではない。とはいえ大きな流れとしては、インターネット上にIDやパスワードを流したり、Webサイト側でIDやパスワードを管理しない方向に動いているので、数年の内には、WebサイトにIDやパスワードを入力することは時代遅れになってしまうかもしれない。