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Webスタンダードを積極的にサポートするMicrosoft Edge

Windows 10 Anniversary Updateでの強化点を見る

EdgeはブラウザとしてIEの機能を超えてはいない

 さまざまな機能アップを果たしているEdgeだが、ユーザーから見れば、Internet Explorer(IE)には追いついていない部分が多い。現状では、レンダリングエンジンのEdgeHTMLの強化、拡張機能のサポート、JavaScriptエンジンのパフォーマンスアップなど、Edgeのコア部分の強化が中心だ。

 このため、ユーザーが直接利用する部分に関しては、まだまだ改良の余地が多い。ファイルのダウンロードに関しては、Anniversary UpdateのEdgeでは、やっとファイルの保存先を指定したり、変更したりできるようになった。

 ブックマークなどは、IEなどほかのブラウザから簡単に取り込むことはできるが、Edgeで簡単に管理する機能は用意されていない。またIEでは、Webページが文字化けする場合、強制的にテキストエンコーディングを変更する機能などが用意されていたが、Edgeでは用意されていない。

 このように、Edgeではコア機能というよりも、UIなどの操作や管理関係の機能に不足部分が見える。このあたりは、Edgeの開発が進んでいけば解消されると信じたい。大規模なアップデートはWindows 10のアップデートに合わせているが、細かなアップデートはひんぱんに行われているので、少しずつでも改善していってくれればと思っている。

Edgeは2015年7月末のリリース以降、12回のアップデートをリリースし、6527個のバグが改修されている
昨年のリリース版から比べると、クラッシュ率が格段に低くなっている