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導入から運用まで一括サポート、NTT東日本がSMB向けのクラウド無線LANサービスを提供

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は30日、中堅・中小企業向けクラウド型無線LANソリューション「ギガらくWi-Fi」を、12月1日より提供開始すると発表した。

 「ギガらくWi-Fi」は、オフィスの無線LAN環境の導入から運用までを支援するソリューション。レンタル提供する無線LANアクセスポイントは、インターネットに接続するだけでクラウドから設定を取り込み稼働する“ゼロタッチプロビジョニング”に対応しているので、ユーザーは宅配で届いたアクセスポイントを、インターネットに接続する既設のLANにつなぐだけで、無線LAN環境が整うという。

 またNTT東日本のサポートデスクが、無線LAN環境の状況をクラウド経由でリアルタイムに把握する仕組みにより、「無線LANでインターネットに接続できない」などのトラブル時も、クラウドから迅速に問題を解決するとした。対応時間は、365日9時~21時。

 アクセスポイントは最大通信速度1.3Gbpsに対応したIEEE 802.11a/b/g/n/acの機器を採用しており、1Gbps以上の回線速度を持つ光ブロードバンドとあわせて利用すれば、高速Wi-Fiのメリットを最大限に生かせる。1台のアクセスポイントで同時利用できるモバイル端末数(推奨)は30~50台程度あるため、中堅・中小企業が求める十分な機能を提供できるという。

 さらに、企業の組織ごと、あるいは来訪者向けに別々のSSIDを設定でき、組織ごとに情報へのアクセスをコントロールしたり、来訪者の社内システムへのアクセスを防ぐといった設定を行えるとした。アクセスポイントは1台から利用でき、1台単位で追加できるので、事業拡大などに伴うオフィスレイアウトの変更にも、柔軟に対応可能。複数のオフィスがある場合でも、無線LAN環境をクラウドで統合管理するため、離れたオフィスの環境も手間なく運用を行える。

 ラインアップとしては、基本機能を提供する「ベーシック」と上位の「ハイエンド」を用意した。ハイエンドプランではシスコシステムズの「Cisco Meraki」を採用しており、アクセスポイント間を無線で接続する無線マルチホップ、アプリケーションやOSごとに通信帯域を制御するQoS、状況を可視化するダッシュボード、SSIDごとにモバイル端末の接続やアプリケーションの利用をブロックするファイアウォール、電波出力自動調整といった機能が利用できる。

 アクセスポイント1台あたりの価格は、「ベーシック」が月額2980円(税別)、「ハイエンド」が4480円(税別)で、いずれも24カ月の最低利用期間が設定されている。初期費用は、両プランとも特に必要ない。

 なおNTT東日本では、自社ブランドでのサービスの提供を希望するパートナー向けに、サービスのOEM提供も行うとのこと。

石井 一志