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NTT東日本、サポート付きIoTパッケージの提供を開始、第一弾は農業向けパッケージ

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は18日、中堅中小規模の事業者向けに、IoTを簡単に導入できるIoTパッケージを2018年1月18日から提供すると発表した。

 パッケージは、NTT東日本のサポート付きWi-Fiサービス「ギガらくWi-Fi」をIoTゲートウェイとして、IoTセンサー装置やネットワークカメラなどのIoTデバイスと、データ可視化用のクラウドサービス、それらの運用サポートをセットにして提供する。合わせて、ギガらくWi-Fiの新たなプランとして、屋外での設置が可能な「ハイエンドExプラン」を提供する。

 NTT東日本では、ギガらくWi-Fiの利用者からの「IoTを活用して、さらなる生産性向上や業務効率化を図りたい」といった要望を受け、農業、畜産業、製造業など、各種業種業態の企業や自治体とともに、2017年2月から実証実験を実施し、ニーズに合わせたサービスを検討してきた。実証実験の中では、IoTの導入、導入後のサポートへの不安が高かったことを受け、IoTのネットワークからゲートウェイ、IoTデバイスとIoTクラウドの導入から運用までを一元的にサポートし、手軽にIoTを活用できるパッケージを提供する。

農業分野での「IoTサポートオプション」活用イメージ

 第一弾としては、実証実験の中で一定の効果を得られた、農業向けのIoTパッケージを提供。IoTセンサー装置によるビニールハウス内の温度、湿度などのデータの可視化や、ネットワークカメラによる遠隔からのモニタリングにより、生産性向上と業務効率化を実現する。

 IoTセンサー装置としてセラクの「みどりボックス2」を提供。ビニールハウス内の温度、湿度などのデータを可視化し、データに基づく作物栽培を行うことを可能とする。また、ネットワークカメラとしてAmarylloの「ATOM AR3s」を提供し、遠隔から様子を確認することで、圃場の巡回回数の低減、省力化につなげる。

 料金(税別)は、「IoTサポートオプション」が初期費用は不要(利用者自身でIoTデバイス、Wi-Fiアクセスポイントを取り付ける場合)、月額料金2500円。IoTデバイスの販売価格が、「みどりボックス2」のセンサーフルセットは20万9500円、CO2センサー無しセットは18万4500円、「ATOM AR3s」は5万8500円。

 また、ギガらくWi-Fiの屋外設置可能な新プランとして、屋外用として防水機能を搭載し、動作温度は-40℃~55℃、湿度は5%~95%まで対応する「ハイエンドExプラン」を提供する。料金(税別)は、初期費用が不要(利用者自身でアクセスポイントを設置する場合)、月額料金は2年タイプの場合1台8500円、5年タイプの場合は月額5500円。