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CTC、クラウドから集中管理できるネットワーク製品「Cisco Meraki」を販売開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は12日、ネットワーク全体をクラウドから統合管理する製品群「Cisco Meraki」の取り扱いを開始すると発表した。無線LANアクセスポイントの「MRシリーズ」、セキュリティアプライアンスの「MXシリーズ」、L2/L3スイッチの「MSシリーズ」を販売するとともに、設定・構築から、保守サポート、運用代行サービスまでをワンストップで提供するという。

 「Cisco Meraki」では、各機器の設定やネットワーク全体の構成変更といった管理機能が、クラウドサービスとして提供されるのが特徴。企業のネットワークをクラウド上で管理できるため、従来の手法とは異なり、自社の拠点ごとにネットワーク管理用コントローラを設置し、サービス提供や運用を行うといった必要はない。

 これによって、ハードウェアの初期投資とネットワーク管理コストの削減ができるほか、設定変更代行、稼働レポート作成などの運用代行サービスと組み合わせることで、ネットワーク管理者の業務効率化による、運用の改善が実現するとした。また、接続されたPCやスマートデバイスを通して、稼働状況や障害が発生しているかどうかを確認することもできる。

 なおCTCでは、流通業やサービス業といった、多くの拠点や店舗を展開する企業や、拠点ごとのネットワーク管理を省力化したい企業を中心に製品を販売し、3年間で20億円の売り上げを目指す。

 またセキュリティ製品について、緊急時の対応、機器の設定変更や運用などを一元的に行う「CTCマネージド・セキュリティ・サービス」(以下、CTC-MSS)を10月から開始しているが、セキュリティ運用に課題を抱える企業などに対しては、CTC-MSSとMeraki MXシリーズを合わせてサービス提供を行う考えだ。

石井 一志