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ワークスアプリケーションズ、ERP「HUE」のAI機能を大幅強化。新サービスブランド「OXYG」も立ち上げ
2026年6月8日 06:00
株式会社ワークスアプリケーションズは4日、大企業向けERP「HUE」のAI機能を強化すると発表した。また同時に、サービス事業「OXYG(オクシグ)」を新たに立ち上げ、企業がAIを取り入れることが増えている状況に対応するとともに、戦略コンサルティング、SI、BPOにより、トータルで企業を支援するサービスを提供する。
代表取締役CEOの秦修氏は、「日本を取り巻く状況は、労働力不足という課題と、DX、AI活用を含めた業務変革の形骸(けいがい)化という二重苦に陥っている。これを解消するべく、我々のプロダクトHUEの進化と、サービスの新ブランドを始動させる。日本企業の“み・か・た”となることを目指していきたい」と今回の発表の狙いを説明した。
今回AIが加わったことで、HUEは、会計、SCMなどERPの基本部分となるComposable ERPを最上位レイヤとし、その下に組み込み型AIや会話型AIなどを含むAIエージェントが位置付けられ、さらにその下のプラットフォーム部分に、Business PlatformとData Platformが並ぶという構造になった。
新たなHUEのコンセプトを、執行役員 プロダクトマネジメント本部本部長・外村卓也氏は次のように説明する。「秦(代表取締役)の説明にもあった通り、ERPの補修費用の高騰、慢性的な人手不足といった問題は、ずっと残っていた。こういった問題を解決するために、汎用型AI活用が期待されていた。これに対し、我々はどう向き合っていくのか考え抜いた末、ブランドを刷新し、『信頼できるチームメンバー』を実現していくため、新しい統合を実施した」。
この“信頼できるチームメンバー”とは、ERPとAIが融合し、企業を支援するチームメンバーとして加わることを指している。「AIが業務を代行し、人は単純作業ではなく創造的な作業に時間を費やせる姿が期待されているのではないか。しかし、エンタープライズ企業がAIにすべての業務を任せることは、かなりリスクが高い。大手企業は、ガバナンスに基づいて企業運営を行っており、そのガバナンスに基づく業務を理解せぬままAIが業務を遂行すると、セキュリティも含めリスクが高くなる。また、日本企業は欧米に比べ、現場で考え、業務が最適化されているところがある。こういった業務をAIがアウトプットできるのかというところまでフォローできなければ、信頼し業務をAIに任せることはできないと考える」(外村執行役員)とした。
今回、ワークスアプリケーションズでは2400社を超す企業と接してきた経験を生かし、ERPとAIを組み合わせ、業務データを活用することで、セキュアな統制を可能にしている。
「HUEを単なるERPパッケージシステムから、AIドリブンなプラットフォームとしてアップデートした。ERP部分は、ポータブルなERPとして中心に据え、ビジネスプラットフォームとして、ERPの外で行われている業務や完全に標準化できない業務については、アプリ開発やワークフロー開発をしていく基盤によってカバーする。ERPの中にあるデータではない、その他のデータを統合していくためのデータプラットフォームも提供する。ERP周辺にあるものをワンストップで利用していく仕組みを我々から提供し、その中心にAIエージェントを据えることによって、AIがERPを中心としたアプリケーションの中で動く基盤として刷新している」(外村執行役員)。
“信頼できるチームメンバー”の具体例として、まず、「AI承認者」を7月にリリースする。その企業のルールにのっとり、低リスクな申請であればAIが利用者の代わりに自動承認を行う。自動承認できない内容だった場合には、要注意ポイントをコメントで残す、『申し送り』を実施する。
また「AI入金消込エージェント」では、AIで完全自動消込の比率を継続的に向上させていくことにより、属人化していることが多い消し込み作業の改善を目指す。
今後はMCPサーバー対応、AI-drivenデータ基盤による独自のエージェント開発などを実現していく計画で、2027年6月には、業務の完全自動実行の実現を目指していくとした。
一方、新たにスタートするサービスブランドのOXYGについては、OXYGを担当する執行役員 OXYG本部 本部長・中井陽一郎氏が、「ローンチに至った1つのきっかけは、既存のお客さま、とりわけ財務・経理の人材が企業内で不足している、あるいは人がなかなか採用できないといった声をもらったことが1つ。さらに、企業が企業変革をしていく時に、AIを活用していくことが変革のドライバーにもなるチャンスであるにも関わらず、皮肉にも人が足りないのでそういった変革をする余裕がない。その状況を打破する、実行支援まで伴った信頼できる外部のパートナーを求めていることから、それにお応えする、まさにお客さまの味方になっていく伴走型のサービスとして、OXYGを導入するというのが経緯となる」と、説明する。
OXYGは、「進化するテクノロジーをビジネスと融合させ、人が活きる組織と事業を共に創る」をブランドプロミスとする。サービス名の由来は、Optimized eXpertise for Your Growthから作成した造語で、企業の成長と成功に欠かせない要素という点から、生命と成長に不可欠な酸素(=oxygen)をモチーフとしたという。
サービスは、パッケージとして提供することで導入のハードルを下げる。提供するメニューは、リサーチ、デジタルワークフォース、コンサルティングの3分野で、未来の構想策定から、設計・実装、実行・継続による体現までを一貫して支援する。「未来を考え体現するから頭文字をとって、皆さまのみ・か・たとなる存在を目指していく」(中井本部長)としている。
HUEとOXYGの提供については、自社での販売だけでなく、販売パートナー、HUEやOXYGとの連携する製品を持ったアライアンスパートナー企業との連携ソリューションの提供、HUEの導入や保守サービス、OXYGをワークスと共に提供するサービスパートナー、HUEの導入やOXYGのメニューにあわせた専門人材を提供するコンサルティングパートナーとの連携も行っていく。









