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京王電鉄、全69駅を360度空間データとして整備し突発事象発生時の初動対応の迅速化などに活用

リコーの360度カメラ「RICOH THETA」およびクラウドサービス「RICOH360」を活用

 株式会社リコーは22日、360度空間データを活用し、京王電鉄株式会社の全69駅において、駅舎の空間情報化を通じた保全業務の高度化を推進すると発表した。リコーでは、この取り組みにより、突発事象発生時の初動対応の迅速化や設備管理の標準化、効率化、若手職員の現場理解促進などを支援し、業務改革の推進に貢献するとしている。

 京王電鉄では、駅舎における突発事象発生時の的確な対応(現況復旧・恒久対策など)に向けて、現場状況を正確に把握できることが求められていた。こうした課題に対応するため、リコーでは、360度カメラ「RICOH THETA」およびクラウドサービス「RICOH360」を活用して、平常時の駅舎の状態を360度空間データで記録・蓄積した。

 具体的には、撮影代行サービスによって駅舎のホーム、コンコース(改札口を含む)を網羅し、さらに、一部の改札口、電気室等のバックヤードを加えて、約9500枚を撮影。全69駅を360度空間データとして統一形式で整備している。

 この360度空間データを活用した事前確認により、担当者は必要な工具や資機材を適切に準備でき、準備不足等による再訪問を削減することで、初動対応の迅速化と業務効率化に寄与したという。また、全69駅の空間情報を360度空間データとして整備・共有することで、図面や静止画では把握しにくい空間的な位置関係も含めた情報の共有が可能となり、設備管理業務の標準化・効率化が図れたとのこと。

 さらに、360度空間データにより駅舎構造等の理解が容易になり、若手職員の現場理解の平準化と早期習熟にも寄与している。

 なお今回の取り組みでは、撮影・登録プロセスにおいて、リコー独自のAI技術を活用。360度画像に写り込んだ人物を自動的にぼかす処理を適用し、プライバシーに配慮しながら、現場で安心して活用できる環境を実現している。同技術では、顔だけでなく人物全体を検知し、複数人が映っている場合でも同時に処理できるとのことだ。