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インサイトテクノロジーの「Insight Masking 墨消しEdition」、PDF文書内の画像検知機能を搭載

行政文書の開示請求対応作業の効率化を支援

 株式会社インサイトテクノロジーは21日、PDF文書などの墨消し機能を備えたデータマスキングツール「Insight Masking 墨消しEdition」において、PDF文書内の画像検知機能を搭載したと発表した。

画像検知機能 画面イメージ

 Insight Masking 墨消しEditionは、文章や表などに含まれる公開できない情報をAIが自動で検知し、墨消しされたPDFファイルを作成するソフトウェア。これを利用すると、国の行政機関や地方公共団体における行政文書の開示請求対応(情報公開業務)において、開示できない部分の墨消しを効率的に行えるようになるという。

 今回の新版では、AIがPDF文書内の画像領域を自動解析し、人物の顔や車のナンバープレートなど、画像内の個人情報・機密情報を検出して自動的に墨消し処理を行える画像検知機能を新たに提供する。この墨消し処理にあたっては、単純な黒塗りではなく、情報漏えいリスクを断つために、対象領域を完全に削除する処理が採用されているとのこと。

 インサイトテクノロジーでは、個人情報が含まれるテキストや画像をAIが自動で検出するため、ヒューマンエラーを防ぎ、情報漏えいリスクを低減するほか、開示対応にかかる時間を削減し、限られた人員でも迅速な処理が可能になるとそのメリットをアピールしている。

 なお、新機能はSaaS版としてリリースされるが、今後は仮想アプライアンス版でのリリースも予定しているとのこと。また、PDF文書の画像だけでなく、JPEG形式やPNG形式など、画像ファイル単体のマスキング対応も計画している。