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パーソルビジネスプロセスデザイン、ローカル環境でAIアプリをセキュアに利用できるサービスを提供
クラウド環境のAIを導入できない組織などでの活用を支援
2025年10月22日 15:13
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社は21日、ローカル環境でAIエージェントやチャットボットなどのAIアプリを活用できる「プライベートAIサービス」を提供開始すると発表した。その環境を利用した業務生産性向上のためのアプリ開発や保守、24時間サポート、AI活用の定着支援なども含めて、AIの専門知識を持つプロフェッショナルが伴走型で支援する。
「プライベートAIサービス」は、外部のインターネットを経由せず、企業のローカルネットワーク内でセキュアにAIを活用可能な環境を提供し、セキュリティ上の理由でクラウド環境のAIを導入できない組織や、機密情報を扱う業務でも、AIアプリを活用できるようにするサービス。すべてのデータ処理がローカル環境内で完結するため、機密情報の外部流出リスクを排除できるという。
AI環境としては、小型スパコン「NVIDIA DGX Spark」を活用。オープンソースソフトウェア(OSS)の大規模言語モデル(LLM)や、手軽にAIエージェントを構築可能なAIアプリケーション開発プラットフォーム「Dify」なども活用できる。
さらに、AIを活用し、人が行っていた日常業務の判断から実行までを包括的に自動化する「AIエージェント導入・活用コンサルティングサービス」、AIやそのほかのテクノロジーを掛け合わせて人の工数を“ゼロ”に近づける「ゼロ化」などのサービスを、ローカル環境のAIを用いて提供できるとのこと。加えて、個別の業務に最適化したAIアプリケーションの開発も可能とした。
また、専門的な研修を受けたスタッフによる24時間の問い合わせ対応が可能なサポート窓口を設置し、AIの利用環境として稼働する端末や、個別業務向けに開発したアプリケーションの不具合等の問い合わせに対応する。加えて、AIを活用した業務運用の定着サポートとして、専任のAIコンサルタントによる研修やワークショップを実施し、内製化や業務への定着・浸透を支援するとしている。
なお、パーソルビジネスプロセスデザインでは、適用例として、金融業における書類業務の自動化、業務マニュアルチャットボット、与信判定AI開発、リスクマネジメント、自治体における窓口業務支援チャットボット、議事録や公開文書の作成・添削、製造業における設計書の作成補助、品質検査の自動化支援、作業員の安全管理・異常検知などを挙げている。