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KDDI、ロンドンに水冷方式対応のデータセンター「Telehouse West 2」を建設開始
2025年10月22日 14:25
KDDI株式会社は22日、同社欧州現地法人のTelehouse International Corporation of Europe(以下、Telehouseヨーロッパ)が、英国ロンドン市内における6棟目のデータセンターとして、高電力のGPUサーバーに対応可能なデータセンター「Telehouse West 2」の建設を開始したと発表した。
Telehouse West 2は、総工費約600億円で、2027年度に開業予定。建物規模は地上10階、敷地面積は3万2000㎡。Telehouse最大のIT電力容量(供給電力容量)となる22.4MWを備え、高性能GPUの放出熱でも冷却可能な水冷方式に対応する。また、再生可能エネルギー100%で稼働することで環境負荷を低減し、社会の持続的成長につなげるとしている。
Telehouseヨーロッパはロンドン市内において、世界1位のコネクティビティを有するロンドン ドックランズ・キャンパスを運営している。この高いコネクティビティが、低遅延かつ広帯域の通信を可能とし、AIによる推論などリアルタイム処理を必要とする先端技術の運用に最適だとしている。また、Telehouse West 2の追加により、ロンドン ドックランズ・キャンパス全体のIT電力容量は57.1MWに拡大する予定。
KDDIは2024年5月から、顧客の事業成長・社会課題解決へ貢献するため、AI時代の新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」を始動した。データセンターはWAKONXを構成する重要なアセットの一つとして、デジタル化のスピードアップを推進するとしている。
また、KDDIグループは今後も、社会のプラットフォーマーとして、相互接続性に優れた高品質なコネクティビティデータセンターを中心として事業を加速させ、生成AI活用などで急速に高まるデータセンター需要に対応しながら、企業のAI活用やDXを支援していくとしている。