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NTT-AT、AIを用いて直感的なトラブルシューティングを可能にする「NetworkBrain R12.1」を提供
2025年10月1日 08:00
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は、ネットワーク構成の可視化・自動化を支援するマップベースの管理ソフトウェア「NetworkBrain」において、直感的なトラブルシューティングを可能にする新機能などを搭載した新版「同 R12.1」を、10月1日から提供開始すると発表した。
NetworkBrainは、動的に作成されるネットワークマップをインターフェイスとして、ドキュメンテーションやトラブルシューティング、設定変更の自動化などを行えるソフトウェアである。
今回の新版で追加された「AI Insight」は、チャットボックスから自然言語で質問するだけで、特別なトレーニングを行うことなく、直感的なトラブルシューティングを可能にする機能。「マップ内のデバイスにCVE脆弱性はありますか」「アプリケーションの動作が遅い原因を特定してください」といったトラブルシューティングのための質問をすると、数万件もの自動化された解析データの中から、質問の文脈を読み取った解析結果やアクションプランを受け取れるようになるという。
また「Golden Engineering Studio」では、管理するネットワーク機器のコンフィグレーションをNetworkBrainが解析し、共通したコンフィグレーションをGolden Config(設定ルール)として定義することができる。検出された機能を基に、Golden Assessment Libraryと呼ばれる、業界標準のベストプラクティスから定義されている設計ルールのパッケージをダウンロードでき、障害が発生する前にコンフィグレーションの逸脱を特定して修正することが可能になるとした。
さらに、Runbookを全面的に刷新しており、設定/設計ルール評価の自動化、CLIコマンドの実行、ネットワークマップ、AI Insight、修復のための設定変更およびAIによる解析結果のドキュメント作成といったトラブルシューティング手順をテンプレート化できる。また、AIを活用してカスタマイズしたレポートを出力できるため、解析結果のデータを要約し、適切な対象者に必要な形で提示できるとのこと。
このほか、ハイブリッド環境向けのAzure Route Serverのサポートに加えて、Kubernetes環境のマップ作成およびパス解析機能が利用できるとしている。