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NTT-AT、ノーコードのネットワーク管理自動化機能を備えた「NetworkBrain Ver.11.1」を提供

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)は12日、ネットワーク可視化/自動化を可能にするマップベースの管理ソフトウェア「NetworkBrain」において、インテントベース管理を可能にする新版「同 Ver.11.1」を提供開始すると発表した。

 NetworkBrainは、動的に自動作成されるネットワークマップをインターフェイスとして、ドキュメンテーションやトラブルシューティング、設定変更の自動化を行えるソフトウェア。今まで人手で行っていたネットワークマップの作成作業が自動化され、ネットワーク運用に必要な情報である、コンフィグレーション、ルーティング、ステータス、CLIコマンドの結果がマップ上に可視化されるため、トラブルシュートにかかる時間が短縮されるという。

 今回の新版では、ノーコードのネットワーク運用自動化機能により、インテントベースでのネットワーク管理が可能になった。具体的には、ネットワーク設計に対して、意図された動作状態やベースラインを事前に定義しておくことで、ネットワークサービスの正常性を診断する際に実施しているCLIコマンドの実行結果を参照して可否を判断する作業を、ノーコードで自動化できるようになった。これにより、時間のかかるネットワークサービス正常性の診断作業が自動化される。

 また、CLIコマンドで出力された値を次のCLIコマンド入力に使用するといった診断自動化も実装可能。作成した診断項目はほかの機器に複製できるので、ネットワーク全体への拡張も容易に行えるとのこと。診断結果は、NetworkBrainにより作成されたマップ上にハイライト表示され、異常のある機器を可視化することが可能だ。

 さらに今回は、チャットボット機能も提供され、NetworkBrainの専門知識を持たないネットワークオペレーターでも、シンプルなWebベースのチャットボットから対話型でインテントベースの自動化を実行し、ネットワークの問題を診断できるとしている。

 このほか、パブリッククラウド環境の可視化対象が拡張され、すでにサポートしているAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azureに加え、Google Cloud Platform(GCP)がサポートされた。なお、インテントベースの診断自動化はクラウドにも拡張される。