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Synology、AI機能搭載の4Kバリフォーカルボックス型カメラ「BC800Z」を発表

 台湾Synologyは20日、AI機能を備えた4Kバリフォーカルボックス型カメラ「BC800Z」を発表した。

 BC800Zは、8MP(3840×2160)解像度、30FPS、4.38~9.33mmのズームレンズ、112.1°~47.5°の水平視野角により、鮮明な映像と柔軟なカバー範囲を提供する監視カメラ。1/1.8インチのスターライトセンサーとハイブリッド白色/IR照明の組み合わせにより、低照度環境でもクリアな映像を実現する。オールアルミボディとIP66、IP67、IK10認証により、過酷な監視環境でも信頼性の高い運用を可能にする堅牢性を備える。

 監視性能では、AIによる認識とイベント検知をエッジで直接実行することで、超低遅延かつ高効率なパフォーマンスを実現する。煙検知、ナンバープレート認識、人物および車両の計測に対応し、迅速かつインテリジェントなインシデント検知を可能にする。さらに、侵入検知、Instant Search、オートトラッキングなどの高度な分析機能も強化しており、ユーザーはイベントに積極的に対応し、より迅速かつ正確に資産を保護できるとしている。

 また、BC800Zは、システムの完全性からデータ伝送・保存まで、あらゆるレイヤーで保護を統合している。HTTPSおよびSRTPにより映像とデータのエンドツーエンド暗号化を実現するとともに、microSDカードのフェイルオーバーメカニズムによりネットワーク障害時も録画を継続する。NDAA/TAAに準拠しているため官公庁や企業での導入にも適しており、これらの機能が重要な監視データの機密性、完全性、可用性を保護する。

 Synologyでは、BC800Zからデバイスライセンスとカメラを個別に提供することで、ユーザーが導入時により柔軟な選択ができるようにした。Synology NASやDVA製品にはカメラライセンスが標準搭載されており、この新モデルでは必要な場合のみ追加ライセンスを購入できる。BC800Zおよび今後のモデルにおけるカメラ価格は、新しい体系に合わせて調整され、より高い価値とコスト効率を実現するとしている。